コミックCDコレクションスターオーシャンセカンドストーリーの紹介①

今回は少年ガンガンより出されていた、コミックCDコレクションの紹介です。
なんかガンガンでは「コミックCDコレクション」っていうのがあって、いろんな作品のドラマCDが作られていたみたいですね。この辺については詳しく知らないので、詳しく知っている人に聞いてください。（適当）
私はスターオーシャンのしか持っていないので、そいつの紹介をしていきます。

で、今回紹介するのは
「少年ガンガンコミックCDコレクション⑲スターオーシャンセカンドストーリー船上の受難者」という作品です。
このコミックCDの脚本は、以前紹介したSO2のPAを基にした小説版を書かれていた、霧海正悟氏が担当されています。（下記リンク参照）
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そんでもって、東まゆみ先生の漫画版SO2をベースにしたお話になっています。
このお話はコミックス第3巻のナビゲーション14と15の間のお話ということで、このコミックCDは「ナビゲーション14.5」って扱いになっています。ハーリーでオペラさんとお別れして、船に乗ってラクール大陸に行くぞ！ってあたりですね。

キャストについて

この作品に出演されている声優さんは以下の通りです。（表記は当時のままにしてます）

クロード／上田祐司
レナ／久川綾
アシュトン／阪口大助
 セリーヌ／甲斐田ゆき
シーマ／桑島法子
剣／山野井仁
ギョロ・船長／梁田清之
 ウルルン・船員／栗山浩一

こんな感じです。
メインの4人は原作ゲームと同じ声優さんなんです！あと、使用されているBGMもゲームと同じだったりします。
この作品は2000年3月に出たものなので、スターオーシャンEXはまだ放映されていない頃ですね。

このコミックCDにだけ登場する「シーマ」と彼女の持つ「剣」は、ゲームにも漫画版にも登場しないオリジナルキャラクターです。
挿絵を見た感じ、猫っぽい耳をしているので、シーマはどうやら「フェルプール」みたいですね。
シーマの持つ剣は意志を持っている様子で、喋ったりします。~~テイルズのリスペクトでしょうか？~~

はい、ここから先はこの作品の大体のお話を書いていこうと思います。

大体のお話

ラクール大陸に向かう船に乗り込むクロード一行。冒頭は安定のクロレナｲﾁｬｲﾁｬタイムから始まります。お、おう。
レナ＆セリーヌ、クロード＆アシュトンで部屋割りをした様子の4人。で、アシュトンが甲板に出ようと部屋の扉を開けると、知らない女の子が居ました。
その女の子は「これを読んでください！」とアシュトンに手紙を渡すと、そのまま走り去ってしまいました。

そんなこんなで甲板に集まった4人。
アシュトンが受け取った手紙をセリーヌさんが強引に読み上げると、
「2人きりで会いたいです。今日の夜、ずっとずっと待ってます」みたいなことが書かれていました。
ラブレターじゃん！ひゅ～！と盛り上がる、アシュトン以外の3人。
てなわけで、アシュトンは夜、指定された場所に行くことにしました。

そんな感じで夜になりました。
いよいよアシュトンと先ほどの女の子とのご対面です。当然のごとく、クロードらも近くで様子を伺っていました。
まずは自己紹介ってことでアシュトンが名乗ると、女の子は「シーマ」と名乗ってくれました。
と思ったら、いきなり剣を抜いてアシュトンに斬りかかってきました！「父の仇！」とか言ってます。
かろうじてシーマの剣をかわし続けるアシュトン。その間に、シーマの剣は意志を持っていて、喋るということも分かりました。
なかなか攻撃がヒットしないことにいら立って、シーマは大技を繰り出すことにしました。なんか炎を巻き起こす技みたいです。

それを見て、アシュトンの様子が変わりました。
「あの男の娘か」と、やたら落ち着いた口調で話し始めたのです。そう、どうやらアシュトンではなくて、ギョロとウルルンの知り合いだったみたいですね。
で、アシュトンの体を借りたギョロ＆ウルルンは、シーマにデコピンを食らわせて、とりあえず気絶させておきました。
ギョロ＆ウルルンはさすがクロードたちが近くに居ることに気付いていたので、その場に呼び寄せます。
ギョロ＆ウルルンに事情を尋ねると、
「シーマの父親と思しき人物なら知っている。クロードたちが魔物龍退治に来る前にやってきた、炎使いの戦士を返り討ちにした」とのことでした。
じゃあこの気絶してるシーマをどうしよう～、って話になって、レナの強い希望もあり手当てをしてあげることになりました。

レナはシーマに、自分のベッドを貸してあげることにしました。やさC。
そうすると今度はレナの寝る場所がなくなってしまうので、レナとセリーヌで一緒のベッドに寝ることになりました。~~よしっ~~
そしてこちらはシーマの夢の中。どうやらシーマの回想みたいです。
父親の仇を討つため、双頭龍が居るという洞窟にやってきたシーマ。しかし、シーマが来た頃には洞窟はもぬけの殻になっていました。
そんなわけで、シーマは情報を求めてハーリーにやってきた、って流れだったみたいですね。

一方その頃、アシュトンとクロードの部屋では。
アシュトンは「こんなことになるなら、やっぱり2匹を浄化させておけばよかった～」とグチグチ言っていました。
その言葉でギョロ＆ウルルンとのケンカになってしまったので、クロードは「明日シーマともう1度よく話し合おう～」ってことでその場を落ち着かせました。

次の日の朝。
セリーヌは寝言で「クリス～」とか言いながら、レナに攻撃を食らわせたご様子。どうやらセリーヌは寝相が悪いみたいですね。
セリーヌの攻撃で目を覚ましたレナは、自分のベッドを見てびっくり。シーマが居なくなっているではありませんか！
おそらくシーマは無銭乗船をしている可能性が高いです。見つかったらヤバい！と思ったレナは、セリーヌを叩き起こして部屋から飛び出ました。

すると、目の前には案の定船員たちに捕まっているシーマが居ました。船長は厳しい人なのか「船から放り出せ」とまで言っています。
「その子の分もお金を払います！」とレナは言いますが、無銭乗船の罰金は5,000フォルらしく、レナたちの手持ちでは足りませんでした。~~正直そんなに高くないように思う~~
このへんでクロード＆アシュトンもこの場に合流。

そこで、シーマの剣に目を付けた船員。
「これを渡すなら命は助けてやる」と船長は言いますが、シーマにとっては父から譲り受けた大事な剣です。当然渡すわけにはいきません。
「~~お前ら人間じゃねえ！~~ひどいじゃないか！」「そうだそうだ」
といったクロードたちの抗議が通ったのか、船長は突然シーマに「掃除・洗濯・炊事は得意か？」と聞き始めました。
シーマは意外と家庭的な女の子だったようで、「できる」と答えました。

なんやかんやで、シーマは海に放り出されずに済みました。船に乗せてもらうかわりに、掃除だの料理だのを手伝うことで話がまとまったみたいですね。
でも、シーマが無事だったのはいいけれど、見つけるたびに追いかけ回されるアシュトンは、たまったもんじゃありません。
クロードを盾にしたりして、あの手この手を使ってシーマからなんとか逃げ回っていました。
そんな感じでまた場面は夜に。
アシュトンがそんなことになっているというのに、クロード＆レナは星を見上げながら安定のｲﾁｬｲﾁｬを見せつけてきます。

そんな感じで何日か経過しましたが、船がラクール大陸に着くまであと2～3日か、ってところまでやってきました。
シーマから逃げ回って、クタクタになったアシュトンは自室に戻ることに。
ふと見ると、クロードのベッドで寝ている人物がいました。
「クロード戻ってたんだ～」とアシュトンがベッドに近づくと、びっくり。そこに居たのはクロードではなく、シーマだったのです。
で、本物のクロードとは言うと、ベッドの下に縛られていました。
アシュトンがクロードの拘束を解いてあげると、シーマにやられたことを告げました。おそらく、クロードに成りすましてアシュトンが油断しているうちにやっちまおう、とかそういう作戦だったんでしょうね。
で、待っている間にうっかり眠ってしまったと。
クロードは「甲板に出てくる」と言うので、アシュトンは寝ているシーマの様子を見ていることにしました。アシュトンも疲れたので、横になることに―――

シーマが目を覚ますとビックリ。アシュトンがすぐ隣で眠っているではありませんか。
アシュトンをやっちまう絶好のチャンスです！シーマは剣を振り上げて、アシュトンに―――

「君のお父さんは、寝込みを襲う戦い方を教えたのかい？」

寝ていたはずのアシュトンが、シーマにそう言いました。
「剣士としては失格だよ」
その言葉を聞いて、思わずシーマは部屋を飛び出していきました。
その様子を見て、「ちょっと言いすぎちゃったかな」とアシュトン。さすがやる時はやる男です。
飛び出していったシーマはというと、船の隅っこで声を上げて泣いていました。

そして一夜明けて。
クロードとアシュトンは朝食を食べに食堂に向かっていました。すると、そこにモップをかけているシーマがいるではありませんか！
思わずアシュトンは身構えますが、「仕事中だから何もしない」とシーマは言います。
「それよりアシュトンと2人で話がしたい」と言うので、クロードはアシュトンを置いてさっさと行ってしまうことにしました。~~こいつ結構薄情だよな~~
で、シーマが話したいことというのは、「なぜアシュトンは剣を抜かないのか？」ということでした。
それに対するアシュトンの回答は「女の子だから、そんなことはできない」でした。
それを聞いたシーマは「バカにされた」と思ったようで、「やっぱりこの場で倒してやるー！！」とアシュトンに斬りかかってきました。

場面が変わって。
レナと一緒にお料理をするシーマ。
レナは客でありながら、料理をしようとするちょっと変わった子、とシーマは評します。家庭料理愛戦士だからね。
料理をしながら、レナは「アシュトンのことどう思っている？」とシーマに探りを入れます。
「父の仇。それだけ」と言いますが、シーマも本当はアシュトンが良い奴だってことは分かっているようです。
「私もお父さんを亡くしちゃったから、シーマちゃんの気持ちちょっとは分かるな～」とレナは言いますが、実はシーマの父親は、亡くなっていなかったことがここで分かります。
ただ、ベッドから起き上がれない状態には違いないので、やっぱり「父の仇を討つ」という気持ちに変わりはないようでした。

「このままだと、シーマはラクール大陸までついてくるかもしれない。どうしよう」と、作戦会議を始めた4人。
「いっそのことボコっちまおうぜ」とセリーヌは言いますが、当然アシュトンにはそんなことは出来ません。おお、コワ。
「どうすりゃいいんだよ～」とアシュトンが思いっきり後ろのものにもたれかかると、セリーヌの荷物が崩れてしまいました。
するとそこから、変な人形が出てきたのです。

そして船での最後の夜。
シーマとアシュトンは、再び最初の夜に待ち合わせた場所にやってきました。
「今度こそ決着をつける！」とシーマはアシュトンに襲い掛かりますが、やはりアシュトンに攻撃は当たりません。
しかし、アシュトンを追い詰めることには成功しました。そこで思いっきりアシュトンに斬りかかったシーマですが、勢い余って船の外まで飛び出てしまいました！
とっさにシーマの腕を掴むアシュトン。なんとか彼女を引き上げることにも成功しました。
助けられたことに対しても「バカにされた」と感じたシーマは、今度こそ炎を巻き起こす大技を詠唱しました。
しかしそれを見ても、アシュトンは逃げ出そうとしません。アシュトンはその炎をモロに食らってしまいました。

ところが、アシュトンはその場に普通に立っていました！
それどころか、「死にたくなければ父の元に帰れ！未熟者が……失せろ！」とか説教まで始める始末です。
自身の最大の技が効かないと知ったシーマは、大人しくその場を去るしかありませんでした。

ここで、隠れて見ていたクロードたちが出てきました。
「私の考えた台詞は大成功でしたわね！」とセリーヌ。どうやら今回は、ギョロ＆ウルルンに乗っ取られたわけではなく、アシュトン自身が放った台詞だったようです。
「ところでアシュトン顔色悪くね？」とクロードが言うと、アシュトンはその場に倒れてしまいました。
セリーヌが持っていた人形は「リバースドール」。一度だけ所有者の身代わりになってくれるアイテムだったのですが、このアイテムでは防ぎきれなかったようで、しっかりアシュトンにもダメージが入っていたみたいです。
そんなわけで、クロードたちは気絶したアシュトンを運ぶことになりました。

こちらはアシュトンの夢の中。夢の中にはシーマが出てきました。
シーマは表情をくるくると変えますが、アシュトンが見ていない、彼女の表情が1つだけありました。それは―――

そんなこんなで、ようやくラクール大陸に降り立ったクロード一行。
シーマはそのまま船に残ることになりましたが、「仕事中だから」と言って、アシュトンたちに手を振ることさえしようとしません。
そこで船長は「船長命令だ。甲板に出て見送ってこい」と言います。船長良い奴だな…

こちらは「船が行っちゃったな」と海を見つめながら言うクロード達。
セリーヌは「あの子"バカ"って言ってましたわよ」と言いますが、「笑ってたからいいや」とアシュトンは言います。
そんじゃラクール城に向かおうか～、と一行。
「父親のところに帰しちゃったから、今度はもっと強くなって帰ってくるかもね」とセリーヌ。
「そ、そんなの困るよ～～～！！！」
と、アシュトンの悲鳴が響き渡ったところで、この物語はおしまいです。
アシュトンの受難はまだまだ続くようですね。