小説版SO2の紹介記事、第3弾です。
前回はコチラ↓
前回紹介したのは、SO2のプライベートアクション(以下PA)を基にした小説でした。
今回紹介するのも、PAを基にした小説で、著者も前回と同じく霧海正悟氏です。
前回同様に短編集形式で、8編ものストーリーが収録されています。
以下、今作の副題の紹介です。
・ヒトツブ
・逢瀬(デート)
・疾風の剣士
・どっちがつよいの?
・宝石屋にて
・ときめきを探してる
・夢見るエンサイクロペディア
・月光と海
では、それぞれフワっと紹介していきたいと思います。
・ヒトツブ
マーズ村で、夜空を見上げるレナのお話です。
その間に、クロードと空の話をしたっけなあ、って思い返したりします。
このお話で触れられているPAは以下。
・サルバでクロードがレナに、「空の向こうには何があると思う?」と尋ねるやつ。(レナ編)
・マーズ村で、同じくクロードがレナに「どんな空が好き?」と聞くやつ。(レナ編)
・マーズ村で、自分が何者なのか思い悩むレナ(クロード編)
レナ視点のお話なので、レナの心情がたっぷり語られます。
作者様が書くレナは、本当に可愛いです。
・逢瀬(デート)
伝説の超PA、「やまとや」が登場するお話です。
このお話で登場するPAは以下。
・アームロックで一緒にお茶をする、クロードとアシュトン。(クロード編)
・↑その後、今度はレナとお茶をすることになったクロード。(クロード編)
・アームロックでホームシックになるレオン。(クロード編)
「やまとや」と聞いてもピンと来ない方にフワッと説明すると、これはクロードとアシュトンがカップル向けジュースを飲むお話です。
うっかりそんな展開になって、クロードは地獄のような思いをするのですが、今度はレナとそのジュースを飲む、という救済(?)イベントもあります。
原作ゲームでこのイベントに関わるのは、クロード・アシュトン・レナの3人だけなのですが、小説版はなんとプリシスとレオンも関わってきます。
元になったPAが楽しいものなので、私はこのお話がかなり好きと言えます。
「やまとや」が好きな方は、必見でしょう。
あと、レオンとディアスが同じパーティに居るという、何気にレアな回です。
特に2人の間で絡みがあるわけではないんですがね。
・疾風の剣士
ディアス視点の本編のお話です。
オリジナル版のSO2にはディアスのPAが無かったため、彼が主役のお話はこういう形式になっています。
・マーズ村事件
・ラクール武具大会
・ラクール前線基地
・紋章兵器研究所
・ファンシティでの特訓
・複合エンディング
上記のお話がディアス視点で語られます。
個人的な見どころは、紋章兵器研究所の映像を見て、飛び出していったレナをディアスが先に発見するけれど、クロードに譲るシーンです。
レナのお兄ちゃん的ポジションだったディアスは、森で泣いているレナを迎えに行くのも彼の役目でした。
けれど今レナが待っているのは、自分ではなくクロードなのだと悟って、ディアスがその場を去るのです。
原作ゲームだと、飛び出していったレナを見た仲間たちが、クロードに「追いかけろ!」と背を押すシーンがあるのですが、これはクロード編しか見られないので、レナ編でしか仲間にならないディアスのコメントは見ることが出来ないんですよね。
「ディアスだったら、ここでどんな言葉をクロードに投げかけるのだろう?」という答えはこの小説にありますので、ディアスファンは必見です。
・どっちがつよいの?
マーズ村で、ギョロとウルルンがケンカを始めてしまうお話。
・マーズ村にて、ケンカをするギョロ&ウルルン(クロード編)
・紋章術と機械はどっちが強いのか、マーズ村の子どもと揉めるプリシス(クロード編)
これらのPAが元になったお話です。
クロード・レナ・アシュトン・セリーヌ・プリシスがこのお話でのパーティメンバーなのですが、ギョロ&ウルルンとセリーヌ&プリシスがケンカをしていて、戦闘中も息が合わず、ハチャメチャになってしまいます。
そのとばっちりを受けるのは決まってクロードで、ついにクロードは堪忍袋の緒が切れてしまい…
このパーティで、1番強いのは一体誰なのか!?
・宝石屋にて
サルバの宝石店で、買い物をする一行のお話です。
最初はセリーヌとアシュトンの2人で宝石を見ていたのですが、そこにレナ、次にクロードが入店してきます。
んで、セリーヌとアシュトンが店のカウンターの中に隠れて、クロードとレナの行く末を見守る~みたいなお話になってます。
・サルバでジャムを買うプリシス(クロード編・レナ編)
・リンガの唐辛子ジャムティー(クロード編)
・宝石店の品を見るセリーヌ&アシュトン(レナ編)
・宝石店でレナにプレゼントするやつ(クロード編)
これらの話が、宝石店の店員・フェイちゃんの視点で描かれています。
唐辛子ジャムティーのくだりも出てくるのですが、このお話のパーティメンバーはクロード・レナ・セリーヌ・アシュトンの4人だけのようです。
なので、プリシスは登場せず、唐辛子ジャムについてはちょっと触れられているだけになっています。
宝石店の店員のフェイは、確かにゲーム中も名前アリで登場しているのですが、まさか彼女の視点でこれらのお話が展開されるとは、完全に予想外でした。
フェイはジャム屋のユキさんと仲が良いようで、ユキさんもちょっとだけ登場しています。
・ときめきを探してる
セリーヌがトレジャーハンターを始めた頃から、クロス王子との出会いまでが描かれたお話です。
15歳~23歳現在までのセリーヌの成長記です。
クロス城下町で、クリスと出会うところまでが描かれるのですが、それ以外は作者様オリジナル話です。
酒場に初めて足を踏み入れる、初々しいセリーヌなんかが楽しめます。
・夢見るエンサイクロペディア
レナがノースシティの端末のデータを消去しちゃったもんだから、図書館のデータ整理を手伝うことになったお話です。
・ノースシティにて、エルネストを失って落ち込むオペラを、励ますクロード(レナ編)
・図書館のデータを全消去してしまうレナ(クロード編)
・ギヴァウェイにて、十賢者の歴史書に疑問を抱くチサト(共通)
このあたりのPAが元になっています。
また、図書館のデータ整理を手伝うことにしたレナは、作業中に不思議な女性(フィリア)と出会います。
そして、その女性から十賢者の過去を聞くことになります。
フィリアが十賢者と、平和に暮らしていた頃のお話も描かれます。
ランティス博士の思考ルーチンが組み込まれる前のガブリエルも登場しますので、十賢者ファンは必見だと思います。
・月光と海
最終決戦前夜、ラクアの告白イベントが元になったお話です。
クロード&レナ
エルネスト&オペラ
ノエル&チサト
カップリング的にはこんな感じです。(ノエルとチサトは、カップリングって感じでもないですが)
そのほかにも、セリーヌ・アシュトン・プリシスが登場します。
それぞれの最終決戦前の、落ち着かない夜が描かれます。
落ち着かないのはレナも例外ではなかったようで、部屋の前で偶然会った、クロードとしばらく話をします。
話しているうちに、なんだかいい雰囲気になってきたクロード&レナ。
そして2人の顔は、鼻と鼻が触れそうなほどに近づいていって―――…
この続きは、ぜひこちらの小説版でお楽しみください。
まとめ
SO2のPAが描かれた小説、第2弾でした。
第1弾の記事でも書きましたが、作者様はこれが2冊目の本とは思えないくらい、表現が的確だと思います。
キャラクターの扱いもとにかく丁寧で、キャラやSO2への愛情がひしひしと伝わってきます。
著者の霧海正悟氏は、コミックCDの脚本も担当しており、それぞれの作品へのコメントもあとがきで書かれています。
こちらのドラマCDについても、どこかのタイミングで紹介したいと思います。
本作はSO2のキャラクターの魅力が、いっぱい詰まった小説ですので、読んだことない方はぜひぜひ読んでみてください!
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