なくらの冒険の書。

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主に漫画・アニメ・ゲームについて語るブログです。

スターオーシャンEXの感想。(ドラマCD編③)

sonicx861.hatenablog.com

(↑前回)

 

スターオーシャンEXドラマCD編の感想会、第3回目です。

今回紹介するのは、

「ドラマCDスターオーシャンEX Navigation.3 凍てついた刻の旅人」という作品です。

今回はアニメ本編で言うところの、エル大陸でのラクールホープの修理(第22話~第23話の間)のお話が描かれています。

 

キャストについて

今回の出演者は以下です。(表記は当時のままにしています)

 

クロード/結城比呂

レナ/飯塚雅弓

セリーヌ金月真美

アシュトン/関智一

プリシス/半場友恵

ボーマン/松本保典

ギョロ/うすいたかやす

ウルルン志村知幸

アニア/小西克幸

エミリア柚木涼香

 

こんな感じです。

アニア・エミリアはこのドラマCD限定の、オリジナルキャラクターです。

 

では、ここから先はこの作品の大体のお話を書いていきます。

 

大体のお話

ラクールホープの部品を求めて、エル大陸のとある島に向かうクロード達からスタートです。

クロードは冒頭で「古文書の内容を知らせに来てくれた、プリシスとボーマン先生と合流した」と話してくれますが、2人と一緒に来てくれたユキさんのことは完全にスルーしていました。そんなひどい…

セリーヌによると、ラクールホープの現場にはレオンと一緒にチンピラ3人組も居るみたいなので、EXの設定を完全に無視しているわけではなさそうです。ユキさんェ…

 

とまあ、そんな感じで船に乗って、目的の島にたどり着いたクロード達。

彼らは現在、「プリズナイト」という水の紋章が付いた部品を探しているみたいです。

冷却機能が備わっている部品とのことで、これが無いとラクールホープを発射した時の熱を逃がすことが出来ず、どかーん!と爆発しかねない、という重要な部品らしいです。

クロード達がやって来たのは「カラム島」と言い、火山が活発な島でした。

ラム島では、その火山の噴火を押さえるために巨大な冷却装置を使っていたので、ここになら求めているプリズナイトがあるんじゃないか?という話でした。

 

ラム島は建物がボロボロで、人の気配も全くせず、ゴーストタウンと化していました。

クロード達は手分けして冷却装置を探し始めましたが、それらしいものは見つかりませんでした。

ボーマン先生はというと、他になにか面白いものを見つけたようで、どっかに行っちゃってました。

プリシスがニーネさんに聞いた情報によると、「ボーマン先生は大掃除の時、本を見つけると読みふけってしまって、掃除が全然進まなくなるタイプ」らしいです。

その時、ギョロとウルルンがなにか怪しい建物に気が付きました。

ボーマンを除いた一行は、その怪しげな建物を調べに行くことにしました。

 

そんなわけで、怪しげな建物の大聖堂にやってきたクロード達。

アシュトンが先陣を切って中に入ろうとすると、どこからか弓矢が飛んできました!

弓矢はギョロの炎で対処出来ましたが、今度はその矢を放った犯人が飛び出してきました!

その人物の剣を受け止めるクロード。

矢を放ったのは、魔物ではなく人間だったようです。

その突然斬りかかって来た青年も、こちらが魔物ではないことを理解すると、大聖堂の中を案内してくれました。

 

青年は「アニア」と名乗りました。

アニアによると、この島にはもう自分とあと1人しか人が居ないとのことでした。

アニアの案内で進んでいくと、聖堂の奥には、とても大きな冷却装置がありました。

そこには、一行の目的の部品である、プリズナイトもありました!

プリシスはすぐ「ちょうだい!」と言いましたが、アニアに拒否られてしまいました。

なんで、と詰め寄っていると、この島の生き残りのもう1人・エミリアが姿を現しました。

 

エミリアは重い病気を患っており、医者に何か月も前に「あと1か月の命」という余命宣告を受けていました。

そこで、アニアはエミリアを凍り付かせて眠らせることによって、病気の進行を遅らせることにしたんだそうです。

この冷却装置は、人間をコールドスリープさせる機械だということをクロードは理解しました。

クロードにとって、コールドスリープは「昔使っていた技術だけど、艦のスピードが速くなってからは使っていない」ものらしいです。

エミリアコールドスリープさせる装置は、完全なものではないため、ときどきこうやってエミリアを起こして点検しないといけないみたいです。

そんなわけで、冷却装置はエミリアコールドスリープさせるために使っているため、部品はあげられない、ということでした。

 

 

その時、パーティから離れていたボーマン先生が駆けつけて「魔物の群れが来ている!」と教えてくれました。

一行は扉を閉めてやり過ごそうとしましたが、突然エミリアが発作を起こし、激しくせき込み始めました。

そのため、モンスターに見つかってしまった一行。魔物の群れと戦うことになりました。

 

ここで、アニメではあまり描かれなかった、ボーマン先生の戦闘シーンが登場します。貴重ですね。

たぶん使っているのは毒気弾です。プリシスはぽかぽかアタックを使用しています。

そしてセリーヌは、初期呪文のファイアボルトを使っていました。エル大陸まで来てるというのに…

そんな感じで、モンスターを追っ払うことに成功した一行。

場が落ち着いたので、ボーマン先生がエミリアの病気を診てあげることになりました。

 

エミリアの病気はなんと、エラノールと同じアイアロ病(※原作ゲームだとちゃんと病名まで出てます)ということが分かりました。

しかも、他の病気も合併しているみたいです。

エラノールの時のメトークスのエキスがちょっとだけ残っていたので、ボーマンはエミリアにエキスを注入させてあげました。

 

今日中にメトークスをあげれば、エミリアは助かるかもしれない、とボーマンはいいますが、エル大陸からリンガまで、たった1日で行けるわけがありません。

それじゃあエミリアは助からないのか…とアニアは悔しがりますが、プリシスは「エミリアを凍らせたまま運べばいいじゃん」と提案しました。

現在使っている装置は、もともと火山を冷やすために作られたということもあって、やたらデカくて持ち運ぶのは無理そうです。

そこで、プリシスの手で小型化すればなんとかイケそう、という話になりました。

そんなわけで、プリシスとアシュトンは冷却装置の小型化。

アニアとクロードは、エミリアを運ぶための馬車探し。

ボーマンとレナとセリーヌは、エミリアの看病。

というチームに分かれることになりました。

 

 

聖堂を出たアニアとクロードは、さっそくいい感じの馬車を発見しました。

そのあいだ、アニアは「クロードは何故戦っているんだ?他の誰かに任せてもいいじゃないか」と、戦う理由をクロードに尋ねました。

クロードはというと、もともと違う世界の人間だから、本来はこの星にあまり干渉するべきではないことを理解していました。

EXのクロード、ちゃんと未開惑星保護条約を知ってたんですね。

 

ここまでの冒険を経たクロードは、

「これは提督の息子としてではなく、僕自身の戦いだ。

 これまで出会ってきた仲間たちのためにも、僕は戦う!」

という答えを見つけていました。

ここでクロードは、「クロードさんが光の勇者様じゃなくてもいいんです」と言ってくれた、レナのことを想っていました。

だからその台詞アニメでは言ってないって

 

 

一方その頃、レナはエミリアとガールズトークをしていました。

エミリアは「クロードが戦いで、傷つく姿を見て平気なの?」とレナに問いました。

レナは「平気なんかじゃない」ということ。

クロードはこの世界の人間じゃないから、本来はこの戦いに巻き込むべきではないということ。

クロードは元の世界に帰ったほうがいいと、頭では分かっているということ。

でも私は、クロードにそばに居てほしいと思ってしまっているということ…。

 

それらの気持ちをエミリアにぶつけました。

エミリアはそんなレナを、自分自身と重ね合わせていました。

アニアの安全を想うなら、早くこの地を離れてほしい…。

でも、アニアにはずっと自分のそばにいてほしい…。

エミリアは、そんな風に自分の気持ちと戦っていました。

2人はどうやら、似たもの同士だったようです。

 

そんな2人の元に、アニアとクロードが帰って来ました。

と、思ったら急に地震が発生しました!

その地震のせいで、冷却装置の制御盤が壊れてしまったみたいです。

冷却して抑え込んでいた火山のマグマが、今にも噴き出そうになっていました!

おまけに、先ほど蹴散らした魔物が援軍を連れてきたようで、一行の元にまたまたモンスターが迫っていました。

 

そんなわけで、一行は聖堂の外に出て戦闘を開始。

魔物があまりにも多すぎるため、セリーヌは大技を放つことにしました。

長い詠唱を終え、ついに発動しました!レイ!エル大陸なのにレイって…

セリーヌの呪文の威力は凄まじく、モンスターを全滅させてしまいました!

やったぜ、と思っていると、聖堂に残してきたレナの悲鳴が聞こえてきました。

一行はすぐに聖堂へと駆けつけました。

 

そしてこちらは、聖堂に残っていたレナ&エミリア

こっちにもモンスターが入り込んでおり、2人はピンチでした。

レナは自分がモンスターを抑え込んでいるうちに、エミリアに逃げるようにと促しますが、やはり無理があったようです。

そのモンスターはエミリアに標的を変え、彼女に襲い掛かりました!

そこへ、アニアがエミリアを助けに飛び出してきました。

アニアはエミリアの前に立ち、代わりにモンスターの攻撃を食らったのです!

 

少し遅れて、クロード達もやって来ました。

クロードは空★破★斬鳳★吼★破でモンスターの撃破に成功しました。

レナはすぐにアニアの回復に向かいますが、傷が深すぎて効果がありませんでした。

自分の最期を悟ったアニアは、「エミリアを頼む」とつぶやきました。

プリシスは「なんとかならないの!?」とボーマンに詰め寄ります。

医者であるボーマンは、アニアがもう助からないということを、誰よりも理解していました。

目の前で苦しんでいる人がいるのに、自分の力では助けてやることが出来ない。

「俺はやぶ医者だ…」と、悔しがるボーマン。

 

そんな中、エミリアは冷却装置のプリズナイトを外し、差し出しました。

「この機械が無ければ、自分はとっくに死んでいたから」と彼女は言いますが、当然レナは納得ができません。

エミリアはプリズナイトを押し付けると、冷却室の扉を閉めて、一向との間に壁を作りました。

その途端、プリズナイトを失った冷却装置が暴走を始めました。

 

なんとか暴走を止められないかと、プリシスは装置にもう一度プリズナイトを付けようとしました。

しかし、制御盤が壊れていたため、それは叶いませんでした。

このままでは、島全体が凍り付てしまいます!そうなっては自分たちも危険だ!

ということで、一行は島からの脱出を余儀なくされました。

レナは最後までその場を離れることを渋っていましたが、クロードに手を引かれ、全員で逃げ出しました。

一行がその場を離れた頃、冷却室に残ったエミリアとアニアは「愛している」と言葉を交わし、2人は凍り付いていくのでした……。

 

 

クロード達は、船に乗って、島からの脱出に成功していました。

冷却システムの暴走を起こした島は、たちまち凍り付いていき、氷山のようになっていました。

ギョロとウルルンは「あの氷は永遠に溶けることはないだろう」と分析しました。

それを聞いたレナは、ギョロの炎やセリーヌさんの呪文でなんとかならないのか、と必死に尋ねました。

しかし、いかなる方法でも氷を溶かすことは出来ないだろう、と全員が悟っていました。

それに、もし溶かすことが出来たとしても、あの病状と傷では、2人が助かる道はなかっただろう、とボーマン。

 

レナは「エミリアさんには、幸せになってほしかった…」と涙を流し始めました。

そんなレナを、セリーヌ

「あの2人は幸せだと思う。

 誰にも邪魔されることなく、永遠に2人で居られるのだから」

と慰めてあげました。

 

 

こうして、ラクールホープの修理に必要な部品を手に入れたクロード達。

彼らの旅は、終わりに近づいていたのでした―――。

 

 

おしまい。

 

キャストトーク

今回も初回盤に限り、声優さんたちによる「お疲れ様でした」なコーナーが収録されています。

今回のテーマは「あなたにとって幸せな時間」でした。

 

結城比呂さん→雨上がりにしずくが「ポタッ」と落ちるのを見た時

飯塚雅弓さん→ガーデニング

金月真美さん→夏に海の見える露天風呂に入った時

関智一さん→明日が休みの時

半場友恵さん→足裏マッサージ

松本保典さん→運動して汗をかいた時

うすいたかやすさん→ゲーセン

志村知幸さん→耳綿棒

小西克幸さん→いじってもらえた時

柚木涼香さん→1回でエアコンが付いた時

 

大体こんな感じの話をされています。

幸せな瞬間って、考えてみても意外と思いつかないものですね。

 

まとめ

今回もまた、どシリアスな話が展開されました。

ボーマン先生がおいしい役どころだったと思うので、個人的にはボーマンファンにオススメしたい作品です。

 

残るドラマCD第4巻・第5巻では、アニメでは描かれなかった、エナジーネーデ編のエピソードが語られています!

それでは次回もお楽しみに!

 

sonicx861.hatenablog.com

 

 

ドラゴンクエスト7をクリアした感想。

先日PS版のドラゴンクエストⅦをクリアしました。

私は3DS版のクリア経験はあったのですが、PS版は昔クリアすることが出来なかったので、PS版のクリアは今回が初です。

それを記念して、感想記事を書いていきます。

 

クリア時間は107時間くらい。パーティの平均レベルは40くらいでした。

ドラクエ7の話題を見ると「クリアまで100時間かかる」という方が多くいらっしゃる印象です。

私はこれについて、「ちょっと話盛ってるだろw」と思っていました。(※3DS版は80時間くらいでクリア出来た記憶だったため)

しかし、今回クリアまでに100時間以上かかってしまったので、その情報は事実だったと認めざるを得ません。

疑ったりしてすみませんでした!

 

人の心のみにくさを知るRPG

今回ドラクエ7をクリアしての印象なんですが、私はこのゲームのことを「人の心のみにくさを知るRPG」だと感じました。

なぜそのように感じたのかと言うと、まずこのドラクエ7のストーリーの流れですが、

過去の世界に行く→その大陸が滅びてしまった原因を解決→現代に大陸を復活させる

7ではこのような作業を繰り返すことになります。

 

滅びてしまった原因はモンスターの介入によるところも大きいのですが、実はモンスターは直接手を下すのではなく、人間の心の弱い部分に付け込んで、結果人間自身の手で町を滅ぼさせる。なんてことをしていることが多かったりします。

たとえば主人公らが最初に訪れる、ウッドパルナの村についてです。

 

ウッドパルナは、主人公らが訪れるより何年か前にも魔物の襲撃に遭っており、当時の英雄によって守られた村だということが語られます。

当時の英雄パルナは、単身モンスターの住み家に乗り込んでいきました。

実は他の村人たちと、「パルナの後に続いてモンスターを退治しに行く」という約束をしていたからです。

パルナはその言葉を信じて、1人でモンスターと戦い始めました。

 

しかし、村人はモンスターを恐れて、誰もパルナを助けに行かなかったのです。

結果、パルナはモンスターと相打ち。お陰で村は助かりましたが、パルナは死んでしまいました。

村人は英雄パルナのことを忘れぬように、村に「ウッドパルナ」と名付けました。

 

これではまるで、パルナを騙して単身モンスターのところに行かせ、人柱にしたようなものです。

この時点で人間の身勝手さが見えていますね。

 

さて、パルナの件について、同じように感じて村人を恨んでいる人物が居ました。

英雄パルナの妹・マチルダです。

チルダは人間に対する憎しみの気持ちに負け、モンスターとなってしまいました。

チルダは悪魔の誘いに負けてしまいましたが、元はと言えば村人たちの弱い心が招いた結果です。

なので、すべてモンスターが悪い、と言い切ることは出来ないんですよね。

 

そんなこんなでモンスターと化したマチルダを倒し、数百年経過した現代にウッドパルナが復活します。

数百年経ってもウッドパルナの姿はほとんど変わっていませんでしたが、月日の流れは村人から「英雄パルナ」のことを忘れさせていました。

英雄のことを忘れないように、と村に彼にちなんだ名前を付けていたのに…。

 

 

……というのが、主人公が最初に訪れる村の出来事です。

なんとすっきりしないエンドなんでしょう。

このドラクエ7では、こんな感じですっきりしない物語がわんさかあります。

「数百年経っても、村人は英雄のことを忘れず、いつまでも感謝し続けましたとさ。チャンチャン♪」

ではダメだったんでしょうか。ダメだったんでしょうね。

ふつうなら良い感じのオチにしてしまいそうなところを、「月日の流れは残酷だ」という現実から逃げずに、人間のそういうところを描いているのがドラクエ7の凄いところだと思います。

 

最初から分かってたおばさん

さて、そんな感じで暗いエピソードが続いていくドラクエ7ですが、中にはめちゃくちゃ「えぇ……」って感じの人物も登場します。

私が特に「やべぇな」と感じたのは、表題の「最初から分かってたおばさん」です。

皆さんはこれを聞いて、どこに登場する人物かお分かりになりますでしょうか?

 

この「最初から分かってたおばさん」は、私の確認した限り2か所に存在します。

・過去ルーメン

・過去レブレサック

上記の2つです。

 

この2つのエピソードは特に印象に残りやすいため、覚えている方も多いかと思います。

・ルーメン→何度も滅びる町。チビィ。

レブレサック→モンスターの姿になった神父を、村人みんながイジメるところ。

この情報でどんなエピソードだったか、大体思い出していただけましたか?

 

この2人の最初から分かってたおばさんの共通点は、以下3点です。

・「モンスターなんだから、早くぶっ倒しちまおうぜ」という旨の発言をする。

・と、思ったら事件解決後には手のひらを返し、「私は最初からあのモンスターが良い奴だってわかってたよ」と言う。

・おまけに自分のことは棚に上げて、「町(村)のみんなはひどいことするなあ」と言う。

こんなどうしようもないおばさんが、ドラクエ7にはなんと2人も登場するのです。

堀井雄二先生のお気に入りなのでしょうか。

 

 

しかし、この最初から分かってたおばさんを見て、私は考えました。

ひょっとしたら、私も最初から分かってたおばさんと、同じことをしていたのではないでしょうか?

 

まず上記のルーメンとレブレサックのエピソードで共通しているのは、

・住人のところに得体の知れないモンスターがやってくる

・そのモンスターを倒してしまおうか、という話になる

というところです。

 

私は神(プレイヤー)視点で物語を見ているので、「ひょっとして、このモンスターは良い奴なんじゃないか?」と落ち着いて考えることができます。

でも、私がこの町(村)の人と同じ立場だった場合はどうでしょうか。

きっと、町の人たちと同じことをしたと思います。

得体の知れないモンスターを恐れ、出来ることならこの町から追い出したい、そう考えたことでしょう。

 

ところが神視点で見ている私は、事件解決後「やっぱりこのモンスターは良い奴だと思ってたんだよねw町の人たちはひどいことをするなあ~」と、住民に向かって言っていました。

今回の場合、以前リメイク版ドラクエ7をクリアしていたので、私は本当に最初からモンスターが良い奴と分かっていました。

ですが、初見プレイ時の私も、上記とまったく同じ言葉を住民に向けて言っていた気がします。

最初から分かってたおばさんと全く同じことをしていたんですね。

 

私がこんな風に冷静に判断できたのは、町の人と全く関係ない部外者だったからです。

そのことを忘れ、安全圏から町人たちを責め立てる。

私自身も、最初から分かってたおばさんと、やっていることはなんら変わりがないことに気が付きました。

 

人は「得体の知れないもの」に恐怖を覚えます。

ルーメンの町の1人が言っていたように、「モンスターを倒すか倒さないか」という話になるのは、きっと必然だったのです。

なぜなら、もし得体の知れないモンスターが狂暴化してしまったら、町の人に危険が及ぶかもしれないからです。

だから、町を守るためにこういう展開になってしまったのは、仕方のないことだったのです。

 

そのため、この場合は「事件が起きた時、なにをしていたのか」よりも「事件が解決した後、この事件をどう受け止めてこれから生きていくのか」ということのほうが大事なんだと思います。

事件の英雄に感謝するのか、当時の自分の行動は間違っていなかったと振り返るのか、最初から分かってた気になるのか…

「最初から分かってたおばさん」は、このように考える機会を与えるために作られたキャラクターなんだと思います。(それ言いすぎ

 

キーファについて

さて、このドラクエ7を語る上で欠かせないキャラクターといえば、やっぱりキーファですね。

私はもともと種は使わない派だったので、種泥棒という印象は特にないです。

また、パーティを抜けた件についても「自分がやりたいことを見つけた」と言うので、「おお、がんばれ」って感じです。

好奇心旺盛なキーファには、エスタード島は狭すぎたのでしょう。

キーファは王子様なので、「国はどうするんだよ!」とか、「せめて慕ってくれてる妹にだけでもメッセージは残してやれよ!」という気持ちは当然あるにはあるんですが…

 

ぶっちゃけ私が幼少の頃には、キーファが離脱することも理由も知っていたので、「キーファはパーティから外れる」というのが私の中で常識化してしまっていて、あまり怒りの感情が無いんですよね。

そりゃあ、メインアタッカーだったので、離脱されてすぐは困りましたけど…

主人公は喋らないので、キーファが居なくなる時、彼が何を考えていたのかは分かりません。

しかし、特に引き留めなかったところを見ると、たぶん親友がやりたいことを応援したい気持ちのほうが勝ったのでしょう。

だったら、私も主人公の気持ちに従うしかないかな、と。そんな感じです。

 

ただ気になるのが、キーファはお兄ちゃんなだけあって、ときどき主人公に向けても面倒見のいいような発言をすることがあるキャラクターです。

それなのに、過去ユバールでライラさんと出会ってからは、これまでの態度とまるで変わります。

ビバ・グレイプに持ってくるようにと、主人公をパシリにしたりするのです。

恋は!いつでも!ハリケーン!という現れなのかもしれませんが、この辺りはもう少しなんとかならなかったのかな、と思いました。

 

まとめ

ドラクエ7は暗いお話が続き、モブの中にも結構ヤバいこと言ってる人が居たりします。

でもそれは、私が神(プレイヤー)視点で見ているから言えることなんです。

立場が変われば、見える世界も変わってくる。

そんなことを、このドラゴンクエストⅦは教えてくれました。

大人になってからプレイすると、このように当時とは違った世界が見えてくるかと思います。

 

ドラクエ7は、今だとPS1/3DSスマホで遊ぶことができます。

「以前クリアしたけど、長いからもう1度やる気になれない」というあなたも、ドラクエ7で人の心のみにくさを再認識してみませんか?

それを知った時、今の自分より少しだけ優しくなれると思いますよ。たぶんですが。

 

 

 

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スターオーシャンEXの感想。(ドラマCD編②)

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スターオーシャンEXドラマCD編の感想会、第2回目です。

今回紹介するのは、

「ドラマCDスターオーシャンEX Navigation.2 101人目の友達」という作品です。

今回はアニメ本編で言うところの、ラクール城~前線基地(第17話~第18話)の間のお話が描かれています。

 

キャストについて

今回の出演者は以下です。(表記は当時のままにしています)

 

クロード/結城比呂

レナ/飯塚雅弓

セリーヌ金月真美

アシュトン/関智一

レオン/三橋加奈子

プリシス/半場友恵

ボーマン/松本保典

ギョロ/うすいたかやす

ウルルン志村知幸

ココル/白鳥由里

ダルク/松本大

兵:鈴木貴宏/今村卓博

 

こんな感じです。

キャスト一覧にプリシス、ボーマンが居ますが、この2人はおまけのショートコメディのみの出演なので、本編はそれ以外のキャラクターによって描かれます。

また、ココル以降のキャラクターは、例によってドラマCD限定のオリジナルキャラクターです。

 

では、ここから先はこの作品の大体のお話を書いていきます。

大体のお話

前線基地に向けて、ラクールホープの運搬を手伝うクロード達からスタートです。

一緒にいるレオンはというと「ボクは指揮担当だから」という理由で手伝ってくれませんでした。

苦労のすえ、ラクールホープの丘越えを成功させたクロード達。前線基地はまだまだ遠そうです。

 

と、そんな時。ラクールホープを狙って、魔物の群れが襲い掛かってきました!

クロードは、レナとレオンに馬車の中に隠れるように指示します。

しかし、ホフマン遺跡の経験で妙な自信をつけたのか、レオンは戦場に飛び出していきました。

アシッドレインで、モンスターの大半を撃破することに成功したレオン。

それで益々気を良くした様子のレオンは、茂みの中にいるモンスターに気づきました。

お調子に乗ってしまったのか、レオンはそのモンスターを追いかけてやっつけることにしました。

 

レオンがモンスターに追いつくと、それはモンスターではなく、鎖につながれた男の子だったことが分かりました。

こんな原始的な鎖、ボクにかかれば簡単に外せる!なんて言いながら、レオンはその男の子の鎖を取ってあげました。やさC。

と、思ったら、どこからか変なオジサンが現れました。

そのオジサンは男の子のことを「ココル」と呼び、連れ戻そうとしていました。

どうやらココルに鎖を付けたのは、このオジサンだったようです!

 

オジサンはモンスターを呼びだしたりするし、ますますヤバい感じでした。

そんなヤバいオジサンに、レオンはブラックセイバーを放ち、追っ払うことに成功しました。

ここでブラックセイバーの詠唱を聴くことができます。レアい。

そうこうしているうちに、レオンは他の魔物を追っ払った様子のクロードと合流しました。

 

 

レオンが助けた少年・ココルはケガをしていたため、レナの治癒能力で治してあげました。

兵士によると、さっきのオジサンは「ダルク」といって、盗賊の首領で「この地の覇者」とか言ってる奴だそうです。ヤバい。

まあでも、ボクがボコボコにしといたから大丈夫っしょ~、とレオン。

 

日が暮れて来たので、一行は夕ご飯を食べることにしました。

ココルはというと、すっかりレオンになついてしまって、レオンにくっついていました。ちょっとそこ代わってくれ

ココルがあまりにもベタベタしてくるので、「HA★NA★SE」と嫌がるレオン。

その拍子に、レオンの分のごはんが地べたに落ちてしまいました。嗚呼…

それで怒ってしまったレオンは、「馬車の調整をしてくる」と言って、その場を離れていってしまいました。

 

 

レオンが馬車の調整をしていると、ココルがこのあたりにあった果物をくれました。

強がっていましたが、やはりレオンはお腹がペコペコだったようです。

レオンが喜んでその果物を食べようとすると、今度はココルのお腹が鳴りました。

レオンは果物を半分こにして、片割れをココルにあげました。やさC。

 

月明かりの下で、果物を食べながら談笑する2人。

どうやらココルには、知り合いも友だちも居ないらしいです。

ココルに「レオンは友達いるの?」なんて返されたものだから、レオンは「いっぱいいる。100人くらい」と強がってみせました。

強がりだということを知らないココルは、素直に「すごい!」と目を輝かせます。

そういうことで、ココルはレオンにとっての101人目の友達ということになりました。

 

 

次の日の朝、すっかり仲良くなった様子のレオンとココルは、一緒にラクールホープの見張りをやっていました。

年相応の姿を見せるレオンを、クロードたちはどこか安心したように見守っていました。

 

と、そんな時、一行はどこからかサンダーボルトの攻撃を食らいました!

見れば、昨日レオンがボコボコにしたはずの、ダルクが居るではありませんか!

ダルクはココルを狙って、またやって来たみたいです。

たった1日で傷が回復するわけがない!とレオンは「妙だな……」と違和感を覚えていました。

ダルクはまたもサンダーボルトを放ち、その衝撃でレオンとココルが崖から落ちてしまいました!

 

崖から落ちたレオンとココルは、なんとか無事でした。

そんな2人の元にダルクが迫ってきていたので、レオンはダルクに向かってブラックセイバーを放ちます。

しかし、それはプロテクションで防がれてしまいました!

(※プロテクションは物理防御を上げる技なので、呪文であるブラックセイバーには本来効果が無いです。)

そしてさらに、ダルクはブラックセイバーを放ってきて、レオンは見事にお返しをされてしまいました。

 

その時、レオンを追ってクロードたちが助けに来てくれました!

ダルクの姿を見て、すぐ空★破★斬を放つクロード。さらに、レオンもシャドウボルトを食らわせます。

そんな感じで、またダルクを撃退することに成功しました。

やったぜ、と思っていると、レオンはココルの様子がおかしいことに気付きました。

なんと、ダルクから攻撃を受けていないはずのココルが、傷を負っていたのです!

 

 

ココルの傷は、剣と呪文で受けたようなものでした。

ちょうど空破斬とシャドウボルトの攻撃を受けたような感じで、おまけにダルクにダメージを与えたのと同じ個所に傷がありました。

よく分からないけれど、またレナの治癒能力でココルの傷を癒してあげました。

そのあいだギョロとウルルンが、ココルからはダルクと似た、いや、まったく同じ波導を感じることに気が付きました。

妙に思い、ココルの波導を調べてみるギョロ。魔物龍ってこんなこともできるんですね。

 

ギョロの調べによると、ココルとダルクはもともと1人の人間だったことが分かりました。

魔石の力で、悪の部分が増幅したのがダルク。ダルクが切り離した善の心がココルだったようです。

そのため、ココルとダルクは一心同体。ダルクをやっつけたら、ココルまで死んでしまう、ということみたいです。

じゃあ、次にダルクに襲われたらどうすることもできない…とクロード達はビビりますが、レオンは「ココルはボクが守ってみせる」と誓いを立てました。

 

 

そんなビックリな事実がありましたが、日が暮れたので夕ご飯を食べることになった一行。

レオンがココルにご飯を持って行きますが、そこにココルの姿はありませんでした。

急いでクロード達と一緒に、ココルを探し始めるレオン。

しばらくして、ココルはそのへんで見つかりました。よかった、よかった。

 

ココルはというと、「レオンに迷惑がかかるから、一緒にいけない」と言いました。

何も言わずにレオンの元から離れたのは、それが理由だったみたいですね。

そんなココルに、レオンは「そんなの関係ない。ボクたちは友達じゃないか!」と説得しました。

 

2人が熱い友情劇をやっている間に、またまたダルクがやってきました。

ココルの傷を回復したため、ダルクもまたピンピンしていました。

ダルクが剣で襲い掛かってきますが、反撃してはココルにもダメージが入ってしまいます!

そのため、ダルクの剣はクロードが受け止めて、レオンとココルに逃げるように指示しました。

言われた通り、その場から離れるレオン&ココル。

そのあいだ、ダルクはクモのモンスターを召喚しました!

召喚されたモンスターは、クモの糸でクロード達を絡めて、動けなくしてしまいました。よしっ

 

そんな感じで、レオン&ココルに追いついてきたダルク。

レオンはどこからか剣を取り出しマジでどこに持っていたんだ?、ダルクに向かって構えます。

どうやらレオン博士は、剣術もイケるようです。やはり天才か…

 

しかし、ココルとダルクが一心同体な以上、やはりレオンにはどうすることもできません。

隙だらけのレオンを、ダルクは掴んでみせました!

このままではレオンが危ない!なんとかしなければ、とココルが辺りを見渡すと、先ほどレオンが使っていた剣を見付けました。

ココルはその剣を拾い上げますが、ダルクは「お前にはそんな物使えないだろう」と嘲笑してきます。

そんなダルクを無視して、ココルはなんと自分の胸に向かって、思いっきり剣を突き刺しました!

 

ココルのダメージはそのままダルクにも入り、レオンはダルクから解放されました。

なにが起こったんだ?とレオンが周囲を見ると、ココルが自分自身に剣を突き刺しているではありませんか!

レオンは急いで止めに入ろうとしますが、ココルはさらに深く剣を刺してしまいます。

「レオンは、ぼくの他に100人も友だちがいるから大丈夫…」

そう微笑むココルに、レオンは

「友だちなんて1人もいない。

 ココルが初めての友だちだ!」

と言いました。

だから死なないで!と続けますが、レオンの願いは届かず、ココル、それにダルクも一緒に消滅してしまいました。

2人の消滅と同時に、いつもの魔石が出てきました。

1人その場に残されたレオンは、「こんなもの!」と言いながら魔石をぶち壊しました。

 

すると、今までクモの糸に捉えられていた、クロードたちへの拘束がゆるみました。

ギョロとウルルンが、魔石の効力が切れたことを察知し、ダルクの死を悟りました。

そしてクロード達は、同時にココルが死んだことを理解しました。

ココルを守り切れなかったことを嘆き、クロードは雄たけびを上げます。

そして、怒りの空★破★斬を放ち、モンスターの撃破に成功しました。

 

 

翌朝、また前線基地に向けて出発したクロードたち。

昨日と変わらない光景に見えますが、レオンの隣にはもうココルが居ません。

そんなレオンのそばに、クロードがやってきました。

 

レオンは「ココルは始めから居なかった。魔石が見せたまぼろしだったんだ」と、自分に言い聞かせていました。

こんな悲しい思いをするくらいなら、始めから出会わなければよかった…

レオンの次から次へとあふれ出る思いを、そばで静かに聞くクロード。

そして、クロードのとなりで、レオンはこらえていた涙を流すのでした……

 

 

おしまい。

 

 

 

結構後味の悪いENDだからか、次に収録されているオマケドラマは、ドタバタものになっています。

このしんみりした余韻に浸りたい方は、ここでブラウザバックをお願いします。

 

オマケドラマ

今回の主役はプリシスです。

クロードたちのパーティから外れ、リンガの町に残ったプリシスとボーマンのお話が描かれています。

そこでプリシスは、病気が治ったエラノールちゃんと毎日一緒に遊んでいることも語っております。よかった、よかった。

 

クロードらと離れてちょっと寂しい思いをしているプリシスは、「遠く離れていても、クロードの様子が分かるメカを作ればいいんじゃん!」と閃きます。

そんなわけで必要素材の「ワイヤンス」という薬草を、ボーマン先生から分けてもらったプリシス。

さっそく本に従って発明を始めますが、やっていくうちに参考にしている本が、紋章術の本だったことに気が付きました!

プリシスは紋章術を使うことが出来ないので、これじゃ出来ないよ~と落ち込みます。

 

でも!天才美少女プリシスちゃんは、そんなことではめげません!

今度は「自分でクロードを作っちゃえばいいんじゃん!」と思いつきます。(←!?

そんなわけで、持てる技術を駆使してクロード2号が大完成!

なんか見た目がまんまるボディな気がしますが、クロード2号は「プ リ シ ス ア イ シ テ ル」と愛をささやいてくれます!

 

大成功だ!やったー!と喜んでいるプリシスの元に、ボーマンがやって来ました。

その時、プリシスの作ったクロード2号の様子がおかしくなりました。

「プリシス アイシテル」を言う速度がどんどん早くなり、煙まで出し始めました。

しまいには、そこはお約束ってことで、クロード2号は爆発してしまいました。

そんな感じで、やはりプリシスの発明は失敗に終わってしまうのでした…。

 

 

という爆発オチを迎えたところで、オマケドラマは終了です。

本編のシリアスは、一体どこに行ってしまったのでしょうか。

 

キャストトーク

今回も初回盤に限り、声優さんたちによる「お疲れ様でした」なコーナーが収録されています。

今回のテーマは「友だち」でした。

 

結城比呂さん→CDプレーヤー

飯塚雅弓さん→高校の友だち

金月真美さん→現場の人と行くツアー

関智一さん→同じ劇団員の人

三橋加奈子さん→友だちはいいもんだ

白鳥由里さん→犬

半場友恵さん→「友恵」という名前は、友達に恵まれるように祖父に付けてもらった(芸名は本名みたいです)

松本保典さん→お酒

 

大体こんな感じの話をされています。

友だちって…いいよね!

 

まとめ

本編はまさかの、どシリアスなお話が展開されました。

レオンの初めてのお友だちが死んでしまう(しかも自害)なんて、結構ショッキングな内容でしたね。これは夕方アニメでは描けませんね…。

クロードお兄ちゃんが、レオンの良き理解者になってくれることを祈りましょう。

 

レオンは本編でも初登場が16話と、メインキャラの中では比較的登場が遅いほうなので、掘り下げてもらえたのは嬉しいですね。

レオンがメインのお話なので、レオンファンは聞いておいて損はないと思います。

プリシス&ボーマンのドタバタ劇も同時収録されていますので、リンガコンビがお好きな方もぜひ押さえておきましょう!

 

それでは次回もお楽しみに!

 

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スターオーシャンEXの感想。(ドラマCD編①)

お久しぶりです。スターオーシャンEXの感想会、ドラマCD編が始まります。

 

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本編の感想を最終話まで書き終えて、「ドラマCD編もそのうち書きます」と宣言してからいつの間にやら2年半も経過していました。大変お待たせ致しました。

 

さて、今回紹介するのは

「ドラマCDスターオーシャンEX Navigation.1封印されし魔の古城」という作品です。

今回はアニメ本編で言うところの、リンガ~ラクール城(第13話~第14話)の間のお話が描かれています。

 

キャストについて

スターオーシャンEXのドラマCDなので、キャラクターボイスはEXの声優さんが担当されています。

今回の出演者は以下です。(表記は当時のままにしています)

クロード/結城比呂

レナ/飯塚雅弓

セリーヌ金月真美

アシュトン/関智一

プリシス/半場友恵

ディアス/子安武人

ギョロ/うすいたかやす

ウルルン志村知幸

少女/本井えみ

執事/水内清光

魔物/相沢正輝

 

こんな感じです。

少女以降のキャラクターは、このドラマCDにだけ登場するオリジナルキャラクターです。

では、ここから先はこの作品の大体のお話を書いていきます。

 

大体のお話

リンガを出て、ラクール城に向けて出発したクロードたち。

クロードたちは今、森の中でひどい嵐に巻き込まれていました。

そのため、雨宿りできるような場所を探していると、アシュトンが不思議な鈴の音色を聞きました。

アシュトンは「鈴を持った女の子が居る!」と言いますが、アシュトン以外のメンバーには鈴の音も聞こえなければ、女の子の姿も見えません。

そうこうしているうちに、女の子はどこかへと走って行ってしまったので、アシュトンはその女の子を追いかけました。

こんな嵐の中放っておくわけにもいかないので、他のメンバーもアシュトンを追いかけることにしました。

 

女の子を追いかけているうちに、一行は森の中の古いお城にたどり着きました。

雨宿りが出来そうなので、全員でそのお城の中に入りました。

アシュトンが追いかけていた女の子はというと、見失ってしまったようです。

お城の中は真っ暗で、誰も住んでいないようでした。

と、思ったら急に明りがついて、大きなシャンデリアが見えるようになりました。

さっきまでは明りがついていなかったのでよく分かりませんでしたが、このお城は相当立派なところだったようです。

 

さらに、どこからかそのお城の執事が現れました。

久々の来客に喜ぶ執事は、クロードたちに食事を振る舞い、寝室まで提供してくれました。

ゴージャスな食事と部屋に、特にセリーヌが喜びますが、あまりにも出来すぎている待遇にクロード&レナは「妙だな……」と違和感を覚え始めていました。

 

執事が「露天風呂もあるよ」と言うので、プリシスとレナはお風呂に。

アシュトンは樽を求めて城の地下の酒蔵に。

セリーヌは部屋にあるシャワーを浴びに。

クロードはお城の散歩に出かけることにしました。

 

クロードがお城の散歩をしながら窓を眺めると、いつの間にか嵐は過ぎ去っていたようです。

そして、お城の通路で鏡を見付けました。

なんか鏡の前の自分に向かって、トークを始めるクロード。

鏡に向かって話しかけると病むらしいので、絶対にマネしちゃいけませんよ。

すると、鏡から怪しげな声が聞こえたような気がしました。

しかし、その怪しげな声はすぐに消え去ったので、クロードは気のせいだと思ってその場を立ち去りました。

 

その怪しげな声はやはり気のせいではなく、「クロードたちを食ってやるぜ。ぐへへへ」的なことを言っていました。

その声の正体は、どうやら城の主だったようです。

 

 

一方、そんなことが起こっていることは知らないレナとプリシスは、露天風呂で恋バナをしていました。

この露天風呂は、先ほどの執事によると「少しだけ大人になれる」効能があるそうです。

どんな風に大人になれるのかな~、とか言いながらプリシスがお風呂から上がろうとすると、プリシスの胸が急に大きくなり、腰もキュッとくびれました。ちっ

続いてレナにも同じ現象が起こりました。ちっっっっ

2人がそれに戸惑っていると、レナは誰かがこちらを見ていることに気付きました。

その人影は「気付かれたか!」と言い、走り去ってしまいました。

レナにはその人影が、クロードのように見えました。

 

一方その頃、部屋で1人シャワーを浴びていたセリーヌは。

窓から視線を感じて、外を確認しました。

するとそこには、高笑いをしながら走り去るクロードの後ろ姿がありました。

どうやら覗きの犯人はクロードだったようです。

 

同じころアシュトンはというと、酒蔵の樽に癒されていました。

と、思ったら、突然樽が動き出し、アシュトンを食らおうと襲い掛かってきました!

 

 

露天風呂から出たレナ&プリシス。

2人の体は、お風呂から出たらすぐに戻ったようです。よしっ

なんかレナがクロードっぽいのを見た気がするけど、そんなわけないよね~と談笑していました。

 

その頃アシュトンは、愛する樽に襲われ反撃できずにいました。

「樽に食べられるんだったら、本望かも…」とアシュトンが死を覚悟していると、冒頭で出会った女の子が目の前に現れました。

その女の子はアシュトンを回転トビラに案内し、助けてくれました。

そして、「これは純粋な人にしか聞こえない鈴」ということと、「お城の人は魔物に囚われている」ということを教えてくれました。

女の子はアシュトンに鈴を託すと、消えてしまいました。

 

 

一方その頃、セリーヌと合流したレナ&プリシス。

やはりクロードが覗きをしたorしてないという話になり、もう本人に直接聞くことになりました。

ちょうどいいタイミングでお散歩から帰って来たクロード。

さっそくセリーヌが尋ねると、クロードは「そんなことするはずない!」と顔を真っ赤にして否定しました。

 

「でも、レナも見たって言ってるけど~?」なんて言われたもんだから、クロードは慌てて「本当に見たの?」とレナに詰め寄ります。

クロードの声と姿をバッチリと見てしまっていたため、レナはすぐに否定することができませんでした。

いたたまれない気持ちになり、レナは部屋を飛び出してしまいました。

クロードはすぐにレナの後を追いましたが、お城がとても広かったため、レナの姿を見失ってしまいました。

 

 

こちらはクロードを信じることが出来なかった自分に、落ち込むレナ。

とぼとぼ歩いていると、いつの間にかお城の書斎にたどり着いていました。

レナが書斎の大きさに驚いていると、そこにクロードがやってきました。

「強めに迫っちゃってごめん」「私も信じることが出来なくてごめんなさい」と、お互い謝罪の言葉を交わす2人。

すると、なんかクロードが強引にkissを迫ってきました。

 

同じころ、アシュトンは少女から貰った鈴を持って、セリーヌ&プリシスと合流していました。

アシュトンは「このお城には魔物が住んでる!女の子が教えてくれたんだ!」と言います。

しかし、アシュトンが持っている鈴は錆びついていたし、2人は女の子の姿も見ていないため、イマイチ信用を得ることができません。

アシュトンを放っておいて、セリーヌがベッドで寝ようとすると、なんかやたら大きな虫が居ました。

アシュトンが確認しにいくとその虫は消えていましたが、お陰でセリーヌも魔物が居ることを信じてくれたようです。よく分かりませんが。

 

一方その頃、本物のクロードは、まだレナを探して城内を走り回っていました。

やはり今レナと一緒に居るクロードは、偽物だったようです!

その偽クロードはというと、kissしようと強引に迫るものだから、レナからビンタされていました。よしっ

それで怒った偽クロードは、レナを絞め殺そうと、彼女に手をかけました!

 

その時、本物のクロードがやっとレナを見付けました。

部屋を見れば、自分と同じ姿をした何者かが、レナを締め上げているではありませんか!

すぐにレナを助けに入るクロード。女性陣のお風呂を覗いていたのは、この偽クロードだったようです!いいなあ

 

そしてクロードVSクロードの戦いが始まりました!

と、思ったら、偽クロードの姿がディアスに変わりました!

どうやらこの偽物は、クロードの心を映し出しているようです。

ディアス、こんな登場の仕方でいいのか…?

偽物とはいえ、やっぱりディアスは強い!みたいな感じになっていましたが、コピーはオリジナルに勝てない論と、愛のパワーでなんかクロードが勝ちました。

 

 

そんなこんなで、城からの脱出を図ろうと集合するクロード一行。

すると、またアシュトンの前に女の子が現れ、「魔物の本体を倒すことが出来れば、この城に縛られている魂が解放される」ということを教えてくれました。

その女の子の姿は、やはりアシュトンだけにしか見ることができませんでしたが、他のみんなもアシュトンを信じて、女の子についていくことになりました。

 

すると、どこからかまた執事が現れ、正体を現してクロードらに襲い掛かってきました。

女の子いわく、この執事は操られているだけということなので、クロードが気絶させて対処しました。

すると、執事を操っていた魔物がセリーヌ、アシュトン、プリシスの順に憑りついていき、最後にレナに憑りつきました。

(ちなみに魔物に憑りつかれたことによって、セリーヌ、プリシス、レナの悪い感じの声を聴くことが出来ますが、アシュトンにはギョロとウルルンのガードにより憑りつきに失敗したため、アシュトンの悪い感じの声は聴くことができませんでした。残念。)

 

そんな感じで魔物に憑りつかれたレナは、格闘技でクロードをボコボコにしていました。

アニメスタッフがようやく、レナは戦える女の子ということを思い出したのでしょうか?

クロードはというと、レナに手を上げるようなことは出来ないため、自分の剣を捨ててしまいました。

そのクロードの剣を拾い上げる悪レナ。

悪レナは剣をクロードに向けますが、クロードは「最後までレナを信じる!」と言って、無抵抗のまま立っていました。

セリーヌたちもそんな2人の様子を心配そうに見ていますが、アシュトンが言うように、2人のことを信じて、見守ることにしました。

 

そして悪レナの剣が、クロードの体をつらぬこうとしたその瞬間!レナの動きが止まりました!

レナ本来の意志が、魔物の力を上回ったようです!

魔物の魔力が弱まったためか、謎の少女はその時、魔物の本体が城にある肖像画の中にあることに気付きました。

それを聞いたアシュトンは、剣で肖像画を真っ二つに。すると、中からいつもの魔石が出てきました!

その魔石を空★破★斬で破壊するクロード。

 

その瞬間、城に縛られ続けていた人の魂が解放されたようです。

この城の人々は、先ほどのクロードたちと同じように、人を信じる心を忘れ、互いに殺し合った結果滅びてしまったようです。

一行がそれを理解したためか、アシュトンにしか聞こえなかった鈴の音、それから女の子の姿が他のメンバーにも見えるようになりました。

女の子の正体は、この滅びた城のお嬢様だったみたいですね。

そうして、城に縛られていた魂は解放され、城が崩壊を始めました。

 

 

崩壊する城から必死に逃げるクロードたち。

気が付くと、5人は森を見下ろせる丘の上にたどり着き、城は見えなくなっていました。

クロードとレナがいつものイチャイチャを見せつけた後、アシュトンは「信じ合う心を忘れない」とあの少女からもらった鈴を見ながら誓うのでした。

そしてクロードたちは、再びラクール城に向けて歩き始めるのでした――。

 

おしまい。

 

キャストトーク

このドラマCDシリーズですが、初回盤に限り、参加された声優さんたちの「お疲れ様でした」なコーナーが収録されています。

テーマに沿った内容を、みんなでワイワイ話し合うようなコーナーです。

話されている内容によりますと、このドラマCDは日付をまたぐほど夜遅くまでかかっての収録だったようです。

関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。

 

収録が深夜だったせいか、このコーナーで語り合っている声優さんたちのテンションがやたら高いです。

あと、尺が無かったのか結構早口で喋られていました。

今回のテーマは「温泉」でした。

 

結城比呂さん→温泉にある肩を押すやつが楽しみ

飯塚雅弓さん→知らないおばちゃんと背中の流し合いをしたことがある。入浴時間が短く、いつも5分くらいで済むとのこと。

金月真美さん→しばらく温泉に行ってないな~

関智一さん→白帆の温泉?かな?が好き

半場友恵さん→脱衣所に置いた下着が、他の人と入れ替わっていたことがある

うすいたかやすさん→万座温泉?かな?が好き。この日はもう帰れなかったらしい。

志村知幸さん→ずっと(酒を)飲んでいるので、いい思い出がない。

子安武人さん→温泉を見に行ったら駐車場だった。

 

大体こんな感じのお話をされていました。

好きな温泉の話をされている方が居ましたが、私は温泉の知識が皆無なので、間違って聞き取っているかもしれません。各自で確認をお願いします。

 

まとめ

女性陣の入浴シーンなど、サービスカットの目立つお話でしたね。ぜひともアニメで見たかったです。

紳士の皆様は、ドラマCDの声を聞きながら、イメージトレーニングで脳内補完しておきましょう。

レナ&プリシスファン的に、彼女らの胸が大きくなる展開は果たしてサービスになっているのでしょうか。私気になります。

 

あと、ソーサリーグローブがエクスペルに落ちて来たのって、大体3か月前のことのはずなのですが、その魔石が原因で滅びた城がやたら古びていたのって、なんだか計算的におかしなことになる気がするんですが、これはツッコんでもいい箇所なんですかね。

 

 

はい、こんな感じでドラマCD全5巻の紹介もやっていこうと思います。

それでは次回をお楽しみに!

 

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感想(0件)

久しぶりにドラクエ4をクリアした感想。

先日スマホ版のドラクエ4をクリアしましたので、感想を書いていこうと思います。

6章までプレイして、クリア時間は30時間。主人公のレベルは52でした。

 

スマホ版の良い点、悪い点

スマホなので、いつでもどこでもプレイ出来るのが良かったです。

しかし、ドラクエ6の感想にも書いたように、中断セーブが出来ないところがあるのが少々つらかったです。(※建物内にある部屋が上昇したり下降したりするような、スイッチによって構造が変わるようなダンジョンだと、中断セーブが出来ないようになっています)

6に比べて4はそういうギミックのあるダンジョンが少なめなので、6よりはマシでしたが、ときどきそういうダンジョンに当たると、セーブが出来なくて困りました。

 

また、スマホ版の4は井戸から出た時に、指を放してから移動開始しようとすると、井戸をのぞきこんだ扱いになってしまって、また井戸の中に入ってしまう……ということが何度かありました。

私のように、マップを移動したあとに指を放す癖がある人は注意が必要です。

 

ストーリーの感想

ドラクエ4は第1章から第5章までの物語で出来ており(PS版以降は第6章まであり)、それぞれの章で違ったキャラクターを操作するといった、オムニバス形式が採用されています。

私は初めてドラクエ4をプレイした時、こんな風にバラバラのエピソードからなるゲームだということを一切知らずにプレイしていたため、第5章でこれまで育てて来たメンバーが集結した時には非常に感動しました。

 

1番スタートが遅いのが主人公なので、仲間と合流しても主人公のほうがレベルが低い、といったような場面もありました。

勇者と言えばやっぱり強い!カッコいい!頼りになる!というイメージがありますが、4の主人公はスタートが遅いこともあって、最初は仲間の足を引っ張るような感じで始まります。

そんな主人公もラスボスに挑むころには、他のメンバーとレベルが並んでいて、すっかり勇者っぽくなる成長型主人公感が、ゲーム上で表現されていて面白いと思います。

ベホイミの習得がミネアより早かったりなど、そういった場面でも「やはり天才か…」という感じが出ていて良いですね。

 

第6章について

オリジナルのファミコン版には無かった、PS版以降に足された第6章について。

この追加要素は要るのか要らないのか論争ですが、私は要らないと思っている派です。

 

理由はやはり、

ピサロ加入は必要なのか?

・主人公が生き返らせたのがシンシアではなく、ロザリーなのは何故?

というところが気になるからです。

 

ピサロはルビーの涙を目当てにロザリーを付け狙う人間に嫌気がさして、よっしゃ人間滅ぼしたろ!という動機で魔族の王となったキャラクターです。

その過程でいろんな町を襲ったり、主人公の住む村も滅ぼしたりしていました。

 

金目的でロザリーを襲っていた人間はひどいと思うし、ピサロの境遇に同情できる部分もあるのですが、やはり無関係な人にまで危害を加えていたことは許せません。

そもそも私は「ラスボスに悲しき過去…」とか言われても「そんなの関係ねえだろ」と思っているタイプなので、ピサロにそこまで入れ込むことが出来ないんですよね。

イケメン無罪にしても限度があると思います。

 

なので、6章は無いほうがお話としてはきれいだったんじゃないかなあ、と思っています。

 

エンディングについて

上に書いた「生き返らせたのがシンシアじゃないのは何で?」という話に繋がるのですが、ドラクエ4のエンディングでは、目の前に突然現れたシンシアと主人公が抱き合う場面があります。

このシンシアについて、生き返ったvs幻だったという論争があるかと思いますが、私は夢(まぼろし)だった派です。

 

まず生き返った派のご意見を聞くと、「マスタードラゴンに生き返らせてもらった」という説が有力なようですが、私からすると「それにしてはサービス精神が足りていないだろう」と思うからです。

まずマスタードラゴンが主人公にしたことと言うと、主人公の父親を雷で殺害し、母親は天空城に匿い、しかも主人公に自分が母親であることを告げることは許さない、といったご様子でした。

その上でマスタードラゴンは、主人公に魔王討伐を依頼してきました。

グラディオ「お前何様だよ」

 

そして主人公が過ごしていた村はというと、幼なじみのシンシアだけでなく、主人公の育ての親や、他にも主人公に良くしてくれる村人がたくさん居ました。

それなのに、「サービスで生き返らせちゃうよ!」という対象がシンシアだけというのは、あまりにもケチじゃないですか?

ひょっとしたらエンディングに映っていないだけで、そのあと他の村人も生き返らせてくれたのかもしれませんが…

主人公の功績を考えたら、村をまるごと蘇らせてくれてもよかったんじゃないでしょうか。そこまではムリなんでしょうか。マスタードラゴンって意外と大したことないな…

 

以上の理由と、最初にエンディングを見た時、腰を下ろした主人公が目を閉じて眠ったように見えたので(※これは改めて見たらちょっと苦しいな、と思ったけど)、私は「主人公がみた夢」説を推します。

 

まとめ

今なお根強い人気の高いキャラクターを生み出した、名作オブ名作です。

特にアリーナのキラーピアスは、最終的に2連続でかいしんの一撃を出すほどの威力を持っており、さすがに強すぎました。今でも語られるわけですね。

 

そんなドラクエ4のキャラクターですが、12月1日発売のドラゴンクエストモンスターズ3で登場するみたいです。

ドラクエ4をやっておけば、モンスターズ3をより楽しむことが出来ますよ!たぶん!

ドラクエ4ファミコン、プレステ1、DS、スマホといろいろなハードで遊べますので、ぜひご自身に合ったハードで遊んでみてください!

 

 

 

 

 

スターオーシャンセカンドストーリーRの体験版/試遊台をプレイした感想。【後編】

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前編はこちら(↑)です。

いきなり前回の続きから入りますので、出来れば前編からお読みください。

 

②体験版の感想

体験版はNintendo Switch/PlayStation5/PlayStation4/Steamにて遊ぶことが可能です。

今回の体験版では、

・1つのデータで3時間まで遊べる

・メインシナリオはゲームスタート~クロス洞穴攻略まで遊べる

という形式になっていました。

3時間というと、私のようにモブにも隅から隅まで話しかけるようなプレイをしていては、クロス洞穴攻略まで収まりません。がんばりましょう。

 

「3時間って制限いる?」という声もありましたが、これはおそらくミニゲームの釣りやアイテムクリエーションがぶっ壊れ性能なので制限をかけたんじゃないかな、と思います。たぶん。

なので私は3時間制限についての不満は特にありません。

今回の体験版は製品版への引継ぎも可能ですが、私は製品版に引き継ぐ気はまったくないですからね。製品版ではまた1から始めようと思います。

 

次からは、良かった点や気になった点を書いていきたいと思います。

SO2Rの良かった点

・オリジナル版声優さんによるフルボイス化

→これなら満点だな!

 

・ストーリー進行に合わせてキャラ同士の掛け合いがあったり、キャンプメニューで喋るようになった

こういうの大好物なので、めちゃくちゃ嬉しいです。

ただ、「台詞が消えるのちょっと早くない?」と感じるので、もうちょっと長く表示してもらいたいです。

 

・レナが最初からプレスを覚えている

オリジナル版ではレナがレベル5で覚えた技ですが、SO2Rでは最初から使えるようになっています。

新たに取り入れられたブレイクシステムとの相性もよさそうな技になっています。

他にも習得レベルが調整された技があるかもしれませんね。

 

・オートセーブ対応

→ありがてえ。

レジス村長の話の途中で電源が落ちてしまった場合は一体どうなるのでしょうか?

 

シンボルエンカウントになった

→これについては「ランダムエンカウントのほうが好き」という方もいらっしゃると思うので、評価はまちまちだと思います。

私もどちらかと言えばランダムエンカウントのほうが好きなのですが、今回は敵同士が近くに居る状態でエンカウントすると連戦が発生して、経験値がより多くもらえるようになりました。

これによりレベル上げが楽そうなので、これは「良い点」として紹介させていただきます。

 

・全体的にマップの構造が一新されている

既にオリジナル版やPSP版のSO2をやりまくった方でも退屈しないように(?)、ダンジョンのマップも結構変わっています。

それでもやっぱり道順はオリジナル版と変わっていないところもあって、魔法陣グルグルのアラハビカ編のパンフォスの遺跡のような感覚が味わえて楽しいです。

ニケ「マップはもう頭の中にあるんだよ!」

 

・友情度、愛情度の統合

オリジナル版では分かれていた感情値の友情度、愛情度が「親密度」に統合されました。

オリジナル版では友情度は上がるけれど、愛情度が下がるみたいな変動をするプライベートアクション(以下PA)もありましたが、こういうPAの処理はどうなっているんでしょうか。気になります。

 

また、親密度はステータス画面からいつでも確認できるようになりました。便利ですね。

「誰が告白イベントやエンディングに来るか、お楽しみにしておきたい!(>_<)」という方は、見なければいいだけの話なので、良いシステムだと思います。

私の場合、「SO1FDRで全員集合するエンディングが発生しなかったけれど、誰の感情値が足りていないのかが分からない」という事態になってしまったので、こういう時に確認できるようになったのは助かります。

 

・町中でいつでも解散(PA)が出来るようになった

オリジナル版では町に入る前にPAを発生させて、宿に泊まろうとしたら町の入り口に戻って全員集合させて、また町に入って…

という手順が必要でしたが、SO2Rでは町中でいつでもどこでも集合&解散が出来るようになりました。

また、複数のPAが同時発生する場合、町を出入りし直す必要もなくなりました。便利ですね。

 

・エルネスト初登場のPAが強制で発生するようになった

オペラを加入させるために必要なエルネスト初登場のPAですが、SO2Rでは解散していなくてもストーリー上強制的に発生するイベントになりました。

私はSO2をスピードプレイしていると、発生させるのをうっかり忘れがちなPAだったので、今回の変更は助かります。

タイムアタック勢には嫌われそうですが

 

ミニゲーム釣りの追加

「!」が表示されたら○ボタンを押すという、どうぶつの森みたいな感じのゲームになっていました。

私はSO2Rより前にSea of Starsの体験版を遊んでいたこともあり、これくらい凝ったミニゲームになっていると思っていたのでちょっとガッカリしたのは内緒だ

とにかく水があれば釣りができるようで、井戸や水がめからでも釣りが出来るというよく分からないことになっていました。

「魚図鑑」も用意されており、おそらく今回のトロフィー対象になっていると思います。

 

・戦闘システムの変化

ブレイクシステムだとかジャストカウンターだとかアサルトアクションだとか色々変わってます。(雑)

戦闘システムの変化については他に詳しく紹介している方がいるので、他を当たってください。

 

・イベントスキップ機能がついた

・次行く場所がマップから分かるようになった

・ファストトラベルが出来るようになった

・紋章術の演出がスキップ出来るようになった

・レベルアップで全回復するようになった

・戦闘が終了すると、状態異常が治るようになった

・控えメンバーにも経験値が入るようになった

これらはポンポンポンと紹介させていただきます。

今どきのゲームって感じですね。

 

【番外編】SO2SE(DL版)から良くなった点

・フィールドBGMが船のBGMじゃなくなった

・セーブ時のカーソルが「ロードしたデータ」に合わさるようになった

これらはオリジナル版やPSP版では出来ていたことなので「出来てて当然」レベルのものなんですが、一応紹介しておきます。

 

SO2Rで気になった点

・アニメーションムービーの動きが固い


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先日公開されたSO2Rのアニメーションムービーですが、正直に言うと第一印象は「なんだか動きが固いなあ」というものでした。

 

「最近は動きがすごいアニメも多いし、目が肥えてるからそう見えるだけだろう」というフォローもありますが、私がこのムービーが公開される直前に見ていたアニメは「スターオーシャンEX」でした。(ガチで

そんな私から見ても「なんか動き固くね?」と思ってしまったので、おそらく多くの方がそう思われたのではないかと思います。

まあ、EXと今回公開されたムービーでは、カット数が違いすぎるので比較対象がおかしいかもしれませんが…

 

動きが固いせいか、見せ方の問題なのか、私の理解力が足りないだけなのか、最初見た時は

レナがクロードの剣を拾う→それをクロードに投げ渡す

この動作が一体なにをやっているのかが理解できないレベルでした。

 

こんな風に書いてしまいましたが、再びアニメで動くSO2のキャラが見られたことにはすごく感動しました。

まさかの十賢者戦がメインで描かれていたのにはビックリでした。

 

・クロードの演技の仕方が大きく変わった

クロード役のうえだゆうじさんの演技ですが、SO2当時の頃と演技の仕方が大きく変わったように感じます。

SO2Rのクロードは、なんかやたらナヨナヨしたような喋り方をしています。

 

クロードは偉大な父親の影に怯えて、自分自身の力を信じきることが出来ないようなキャラクターです。

PAにて、レナやセリーヌから「クロードはなんだか頼りない」と評される場面もありました。

なので、キャラクター設定としてはSO2Rのクロードの演技は全然おかしくはない(むしろ女性陣に「頼りない」と言われていたことへの説得力が増した)のですが、オリジナル版やCDドラマの時のクロードの演技とあまりにも違います。

戦闘ボイスはオリジナル版の時のような力強いボイスもあってそんなに違和感はないのですが、ふだんの話し方の違和感がすごいです。

 

あえてこういった演技に変えたのだとは思いますが、オリジナル版のクロードの演技に慣れている方は戸惑うかもしれませんね。

まあ、クロードは冒険を経てだんだん成長していくタイプの主人公なので、ひょっとしたらエクスペル編が終了する頃には、私たちが知っているようなクロードになるのかもしれませんね。それに期待しましょう。

 

クロードのタレント確認が出来るのが、レナと合流後になった?

これは私の気のせいだと思いたいのですが、クロード編でキャンプメニューが開けるようになったのが、アーリア村にたどり着いてからでした。

主人公のタレントに「器用な指先」があるかどうかを確認してから冒険スタートするのがSO2あるあるだと思います。

それがクロード編だと、アーリア村にたどり着いてからようやく確認できるような形になっていました。オリジナル版ではミロキニアで確認できたことなのに。なぜ。

 

「イベントスキップがあるからいいでしょ」と言いたいのかもしれませんが、いくらなんでも確認できるまでが長すぎやしませんか。

オリジナル版から確認できる時点を変えた意味が分かりませんでした。

 

・何故か町中にある肖像画B

アレンの屋敷にあった肖像画B(レナの肖像画)が、何故かサルバの町中の宝箱に移動していました。

「アレンって常にレナの肖像画眺めてるのかよ…引くわー」となる(漫画版やアニメ版でもレナの肖像画を眺めている描写があった)アイテムだったのに…。

そんな背景を知っているだけに、サルバの町中にレナの肖像画が転がってるのってむしろ怖くないか?(レナ本人が手に入ると思ってアレンが捨てたのか、アレンのほかにサルバにレナガチ勢がいるということなのか…

 

ちなみにアレンの屋敷にはレナの肖像画の代わりにアクセサリーが入っていたので、装備品が不足しがちなレナ編のバランス調整のためにこのようになったのだと思います。

でもやっぱり、隣町に自分の肖像画(持ち主不明)が転がってるのって、怖すぎるだろ…

 

・アーリア村から消えた女の子の声

この見出しだとなんだかホラーみたいですが、私はアーリア村で女の子の「らんららららーん♪」という鼻歌と、川の近くに居る女性の「やだ、肌が荒れているわ」という台詞を聞いてから冒険をスタートする的なところがありました。

しかし、SO2Rではどうやったら聞けるのか分かりませんでした。

分かる方いらっしゃったら教えてください。

 

・イクイップウィザードの初期カーソル位置が「いいえ」になっている

イクイップウィザードとは、今装備している武具より強いものを入手した時、自動的に装備品を変更してくれるシステムです。

オリジナル版ではこの機能をオフにしない限り、有無を言わさず勝手に自動装備されるようなシステムでした。

それが今回は「装備変更しますか?」→「はい/いいえ」を聞いてくれるようになりました。

 

それはいいんですが、「自動装備はオフにできますよ!」と案内しておきながら、初期カーソル位置が何故か「いいえ」に設定されています。

自動装備が嫌な人はこの機能をオフにするため、オンにしている人は基本「はい」にする場面じゃないでしょうか?

それなのに初期カーソル位置が「いいえ」になっているので、何がしたいのかよく分かりませんでした。

 

・ショップにて、個別購入がデフォルトになった

SOシリーズのショップでは、

「ブルーベリィ10個と、ブラックベリィ10個買おう!……ん?そうすると、所持金が足りないな…じゃあ、ブルーベリィの購入数を減らそうかな」といったように、まとめてお買い物できるのが魅力でした。

なのにSO2Rでは、アイテムの個数を選んで購入→また別のアイテムの個数を選んで購入…というのがデフォルトになりました。なぜ。

 

よく見ると左下に「まとめて購入」という項目があって、こちらでは複数のアイテムの個数を選んでから購入することが可能です。

こんなのがあるんだったら、こっちがデフォルトで良くないですか?

 

しかもその「まとめて購入」というのも、明らかにオリジナル版より劣化しています。

オリジナル版だと、

アイテムの個数を方向キーの左右で決める→○ボタンか「精算」を押して購入

だったところがSO2Rだと、

まずブルーベリィを○で選択→個数を方向キーで決める→また○を押す→次はブラックベリィを○で選択する→個数を決める……

といったように、○ボタンを押す回数をめちゃくちゃ増やされています。なんで。

 

SOのショップの購入の仕方がちょっと分かりづらいのは否定しませんが、そんなのは最初の1回だけなので、チュートリアルを付けるだとかで対応できなかったのでしょうか。

 

別にアイテムを個別に購入するのは他のRPGではよくある(というか一気に複数選択できるSOのほうが珍しいと思う)要素なんですが、このゲームはスターオーシャンですからね。厳しめに採点させていただきました。

こんな風になっていたのは、体験版までに開発が間に合わなかっただけだと思いたいです。

 

・オプションの引継ぎが意味不明

・システム設定→セーブデータごと

・バトル設定→セーブデータごと

サウンド設定→全セーブデータ共通

・画面設定→全セーブデータ共通

・ワイヤレスコントローラー設定→全セーブデータ共通

・言語設定→全セーブデータ共通

 

このように、同じオプション設定でもセーブデータごとに分かれていたり、全セーブデータの共通設定だったりと、意味不明なことになっています。

セーブデータごとに統一することはできないんですかね。

 

SO6でもそうでしたが、「複数人が同じアカウントを使ってゲームしてます」というライトユーザーなファミリー層への配慮が足りていないように感じます。

そんなライトな層はスターオーシャンをやらないだろというツッコミは置いといて

たとえば兄弟で同じアカウントを使っていて、お兄ちゃんがボイスがSO2R派、弟がSO2SE派だった場合、いちいち切り替え問題が発生することになります。

そんなところにこだわるようなオタク兄弟だったら、ちゃんとアカウント分けるだろというツッコミは置いといて

 

しかもこの設定画面ですが、設定を変えるたびに「設定を保存しますか?」→「はい/いいえ」というように聞いてきます。

そしてやはりこれも、初期カーソル位置は「いいえ」になっています。

 

設定を変えた際、✖ボタンを押して終了することになるので、切り替えに慣れてくると✖ボタンを連打する場面があると思います。

しかし、そうすると「設定を保存しますか?」で「はい」が押せていないので、せっかくボイスを切り替えても反映されていないことになっています。

私はSO2R版とSO2SE版のボイスを切り替えまくってプレイするので、この仕様は結構つらいです。

SO1FDRみたいに「決定」ボタンがあれば気にならなかったんですけどね…。SO2Rもこんな感じにしておいてもらえないでしょうか。

 

TGSの試遊台では、次の人が遊べるように

・タイトル画面に戻す

・言語が別のものに切り替えられていた場合、日本語に戻す

これらがスタッフさんのお仕事だったようですが、切り替えミスがあったのか、私は1度、英語テキスト&ボイスになっている台に当たりました。

(もちろん言語設定を切り替えればいいだけの話ですが、試遊台の制限時間20分で、切り替え時間がその分ロスになってしまいます)

 

TGSの試遊台で同じような現象が起こった方は、スタッフさんが悪いのではなく、このようによく分からない仕様になっているせいなので、スタッフさんを責めるのはやめましょう。

それでも納得がいかない!という方は、ソーサリーグローブのせいだということにしておきましょう。

 

TGSの試遊台の感想

私はスクエニさんのブースにて4回試遊台で遊びましたが、1回の待ち時間は60分~80分ほどでした。

今回遊べたのは、ラスガス山脈とホフマン遺跡を攻略するデータでした。

 

タイトル画面から、

・ボイスコレクション

・エンディングコレクション

・プロローグムービー(オリジナル版SO2の、起動時に見られたムービーのSO2R版)

・アニメーションムービー(YouTubeにも公開されている、OPムービー)

を見ることが出来ました。

 

エンディングコレクションは、自分がどのカップリングのエンディングを見たことがあるのか分かるような感じのものでした。

見たことがあるエンディングを、いつでも再生できるようなものでは無いみたいです。残念。

キャンプメニューにエンディング回収率の項目があったので、これもトロフィー要素かもしれませんね。

 

 

ラスガス山脈でのメンバーは

クロード/レナ/セリーヌ/アシュトン/プリシス

ホフマン遺跡でのメンバーは

クロード/レナ/セリーヌ/オペラ/プリシス/レオン

となっていました。

 

ボイスコレクションでは、(たしか)上記メンバーと何故か十賢者4人のボイスが聞けるようになっていました。(うろ覚えなので間違ってたらすみません

ボイスコレクションのサンプルもあえて見られるようにしていたのか、ただのミスなのかは分かりません

 

ラスガス山脈は、まっすぐ山頂に向かえば10分もかからずにクリアできるようなボリュームでした。

ホフマン遺跡のほうはというと、原作とギミックが大きく変わっていて、20分ではなかなか攻略しきれないほどの難易度になっていました。

 

私はなんとしてでもホフマン遺跡のボス部屋にたどり着こうと、雑魚モンスターは避けに避けまくって、連戦が発生した時には逃げたりして…

と無理やり突き進んだら、ぎりぎりボス撃破まで行けました。(それでもボス戦後のイベントを見終えるところまではいけなかった

オペラが仲間にいたので、もしかしたらあの後スターオッサンことエルネストが出てくるイベントまで遊べたのかも?

ボス撃破後までしっかりプレイできた方のプレイレポートが見たいですね。

 

レナのペンダントが光る場面で、いつもと違うレナの立ち絵が用意されていたので、他にもこういうのがあるかもしれません。

 

まとめ

体験版も楽しかったし、やり込みも増えたし、ますますSO2Rが楽しみになりました!

しかし、今のままだとちょっと「ん?」ってなる部分があるので、出来れば製品版では修正されていると嬉しいですね。

TGSでプレイ後のアンケートを募集していたので、そこの要望にも書いてみましたが、発売までにどこまで反映されるのか分かりません。

発売後のアップデートとかでなんとかなる!……かなあ?

 

SO2R発売まで、あと1か月ちょっととなりました!

まだ体験版をプレイされていない方は、体験版をプレイしてイメージトレーニングをしておきましょう!!

 

 

 

 

 

スターオーシャンセカンドストーリーRの体験版/試遊台をプレイした感想。【前編】

2023年9月15日にスターオーシャンセカンドストーリーR(以下SO2R)の体験版が配信されました。

また、2023年9月21日~2023年9月24日の東京ゲームショウ(以下TGS)にて、SO2Rの試遊台が遊ぶことができました。

 

私はどちらもプレイしましたので、今回の記事は

①以前書いた「SO2Rの気になる点まとめ」で既に判明したこと

②体験版の感想

③TGSの試遊台の感想

の3本立てでお送りします。よろしくお願いします。

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