(↑前回)
スターオーシャンEXドラマCD編の感想会、第3回目です。
今回紹介するのは、
「ドラマCDスターオーシャンEX Navigation.3 凍てついた刻の旅人」という作品です。
今回はアニメ本編で言うところの、エル大陸でのラクールホープの修理(第22話~第23話の間)のお話が描かれています。
キャストについて
今回の出演者は以下です。(表記は当時のままにしています)
クロード/結城比呂
レナ/飯塚雅弓
アシュトン/関智一
プリシス/半場友恵
ボーマン/松本保典
ギョロ/うすいたかやす
アニア/小西克幸
こんな感じです。
アニア・エミリアはこのドラマCD限定の、オリジナルキャラクターです。
では、ここから先はこの作品の大体のお話を書いていきます。
大体のお話
ラクールホープの部品を求めて、エル大陸のとある島に向かうクロード達からスタートです。
クロードは冒頭で「古文書の内容を知らせに来てくれた、プリシスとボーマン先生と合流した」と話してくれますが、2人と一緒に来てくれたユキさんのことは完全にスルーしていました。そんなひどい…
セリーヌによると、ラクールホープの現場にはレオンと一緒にチンピラ3人組も居るみたいなので、EXの設定を完全に無視しているわけではなさそうです。ユキさんェ…
とまあ、そんな感じで船に乗って、目的の島にたどり着いたクロード達。
彼らは現在、「プリズナイト」という水の紋章が付いた部品を探しているみたいです。
冷却機能が備わっている部品とのことで、これが無いとラクールホープを発射した時の熱を逃がすことが出来ず、どかーん!と爆発しかねない、という重要な部品らしいです。
クロード達がやって来たのは「カラム島」と言い、火山が活発な島でした。
カラム島では、その火山の噴火を押さえるために巨大な冷却装置を使っていたので、ここになら求めているプリズナイトがあるんじゃないか?という話でした。
カラム島は建物がボロボロで、人の気配も全くせず、ゴーストタウンと化していました。
クロード達は手分けして冷却装置を探し始めましたが、それらしいものは見つかりませんでした。
ボーマン先生はというと、他になにか面白いものを見つけたようで、どっかに行っちゃってました。
プリシスがニーネさんに聞いた情報によると、「ボーマン先生は大掃除の時、本を見つけると読みふけってしまって、掃除が全然進まなくなるタイプ」らしいです。
その時、ギョロとウルルンがなにか怪しい建物に気が付きました。
ボーマンを除いた一行は、その怪しげな建物を調べに行くことにしました。
そんなわけで、怪しげな建物の大聖堂にやってきたクロード達。
アシュトンが先陣を切って中に入ろうとすると、どこからか弓矢が飛んできました!
弓矢はギョロの炎で対処出来ましたが、今度はその矢を放った犯人が飛び出してきました!
その人物の剣を受け止めるクロード。
矢を放ったのは、魔物ではなく人間だったようです。
その突然斬りかかって来た青年も、こちらが魔物ではないことを理解すると、大聖堂の中を案内してくれました。
青年は「アニア」と名乗りました。
アニアによると、この島にはもう自分とあと1人しか人が居ないとのことでした。
アニアの案内で進んでいくと、聖堂の奥には、とても大きな冷却装置がありました。
そこには、一行の目的の部品である、プリズナイトもありました!
プリシスはすぐ「ちょうだい!」と言いましたが、アニアに拒否られてしまいました。
なんで、と詰め寄っていると、この島の生き残りのもう1人・エミリアが姿を現しました。
エミリアは重い病気を患っており、医者に何か月も前に「あと1か月の命」という余命宣告を受けていました。
そこで、アニアはエミリアを凍り付かせて眠らせることによって、病気の進行を遅らせることにしたんだそうです。
この冷却装置は、人間をコールドスリープさせる機械だということをクロードは理解しました。
クロードにとって、コールドスリープは「昔使っていた技術だけど、艦のスピードが速くなってからは使っていない」ものらしいです。
エミリアをコールドスリープさせる装置は、完全なものではないため、ときどきこうやってエミリアを起こして点検しないといけないみたいです。
そんなわけで、冷却装置はエミリアをコールドスリープさせるために使っているため、部品はあげられない、ということでした。
その時、パーティから離れていたボーマン先生が駆けつけて「魔物の群れが来ている!」と教えてくれました。
一行は扉を閉めてやり過ごそうとしましたが、突然エミリアが発作を起こし、激しくせき込み始めました。
そのため、モンスターに見つかってしまった一行。魔物の群れと戦うことになりました。
ここで、アニメではあまり描かれなかった、ボーマン先生の戦闘シーンが登場します。貴重ですね。
たぶん使っているのは毒気弾です。プリシスはぽかぽかアタックを使用しています。
そしてセリーヌは、初期呪文のファイアボルトを使っていました。エル大陸まで来てるというのに…
そんな感じで、モンスターを追っ払うことに成功した一行。
場が落ち着いたので、ボーマン先生がエミリアの病気を診てあげることになりました。
エミリアの病気はなんと、エラノールと同じアイアロ病(※原作ゲームだとちゃんと病名まで出てます)ということが分かりました。
しかも、他の病気も合併しているみたいです。
エラノールの時のメトークスのエキスがちょっとだけ残っていたので、ボーマンはエミリアにエキスを注入させてあげました。
今日中にメトークスをあげれば、エミリアは助かるかもしれない、とボーマンはいいますが、エル大陸からリンガまで、たった1日で行けるわけがありません。
それじゃあエミリアは助からないのか…とアニアは悔しがりますが、プリシスは「エミリアを凍らせたまま運べばいいじゃん」と提案しました。
現在使っている装置は、もともと火山を冷やすために作られたということもあって、やたらデカくて持ち運ぶのは無理そうです。
そこで、プリシスの手で小型化すればなんとかイケそう、という話になりました。
そんなわけで、プリシスとアシュトンは冷却装置の小型化。
アニアとクロードは、エミリアを運ぶための馬車探し。
というチームに分かれることになりました。
聖堂を出たアニアとクロードは、さっそくいい感じの馬車を発見しました。
そのあいだ、アニアは「クロードは何故戦っているんだ?他の誰かに任せてもいいじゃないか」と、戦う理由をクロードに尋ねました。
クロードはというと、もともと違う世界の人間だから、本来はこの星にあまり干渉するべきではないことを理解していました。
EXのクロード、ちゃんと未開惑星保護条約を知ってたんですね。
ここまでの冒険を経たクロードは、
「これは提督の息子としてではなく、僕自身の戦いだ。
これまで出会ってきた仲間たちのためにも、僕は戦う!」
という答えを見つけていました。
ここでクロードは、「クロードさんが光の勇者様じゃなくてもいいんです」と言ってくれた、レナのことを想っていました。
だからその台詞アニメでは言ってないって
エミリアは「クロードが戦いで、傷つく姿を見て平気なの?」とレナに問いました。
レナは「平気なんかじゃない」ということ。
クロードはこの世界の人間じゃないから、本来はこの戦いに巻き込むべきではないということ。
クロードは元の世界に帰ったほうがいいと、頭では分かっているということ。
でも私は、クロードにそばに居てほしいと思ってしまっているということ…。
それらの気持ちをエミリアにぶつけました。
エミリアはそんなレナを、自分自身と重ね合わせていました。
アニアの安全を想うなら、早くこの地を離れてほしい…。
でも、アニアにはずっと自分のそばにいてほしい…。
エミリアは、そんな風に自分の気持ちと戦っていました。
2人はどうやら、似たもの同士だったようです。
そんな2人の元に、アニアとクロードが帰って来ました。
と、思ったら急に地震が発生しました!
その地震のせいで、冷却装置の制御盤が壊れてしまったみたいです。
冷却して抑え込んでいた火山のマグマが、今にも噴き出そうになっていました!
おまけに、先ほど蹴散らした魔物が援軍を連れてきたようで、一行の元にまたまたモンスターが迫っていました。
そんなわけで、一行は聖堂の外に出て戦闘を開始。
魔物があまりにも多すぎるため、セリーヌは大技を放つことにしました。
長い詠唱を終え、ついに発動しました!レイ!エル大陸なのにレイって…
セリーヌの呪文の威力は凄まじく、モンスターを全滅させてしまいました!
やったぜ、と思っていると、聖堂に残してきたレナの悲鳴が聞こえてきました。
一行はすぐに聖堂へと駆けつけました。
そしてこちらは、聖堂に残っていたレナ&エミリア。
こっちにもモンスターが入り込んでおり、2人はピンチでした。
レナは自分がモンスターを抑え込んでいるうちに、エミリアに逃げるようにと促しますが、やはり無理があったようです。
そのモンスターはエミリアに標的を変え、彼女に襲い掛かりました!
そこへ、アニアがエミリアを助けに飛び出してきました。
アニアはエミリアの前に立ち、代わりにモンスターの攻撃を食らったのです!
少し遅れて、クロード達もやって来ました。
クロードは空★破★斬と鳳★吼★破でモンスターの撃破に成功しました。
レナはすぐにアニアの回復に向かいますが、傷が深すぎて効果がありませんでした。
自分の最期を悟ったアニアは、「エミリアを頼む」とつぶやきました。
プリシスは「なんとかならないの!?」とボーマンに詰め寄ります。
医者であるボーマンは、アニアがもう助からないということを、誰よりも理解していました。
目の前で苦しんでいる人がいるのに、自分の力では助けてやることが出来ない。
「俺はやぶ医者だ…」と、悔しがるボーマン。
そんな中、エミリアは冷却装置のプリズナイトを外し、差し出しました。
「この機械が無ければ、自分はとっくに死んでいたから」と彼女は言いますが、当然レナは納得ができません。
エミリアはプリズナイトを押し付けると、冷却室の扉を閉めて、一向との間に壁を作りました。
その途端、プリズナイトを失った冷却装置が暴走を始めました。
なんとか暴走を止められないかと、プリシスは装置にもう一度プリズナイトを付けようとしました。
しかし、制御盤が壊れていたため、それは叶いませんでした。
このままでは、島全体が凍り付てしまいます!そうなっては自分たちも危険だ!
ということで、一行は島からの脱出を余儀なくされました。
レナは最後までその場を離れることを渋っていましたが、クロードに手を引かれ、全員で逃げ出しました。
一行がその場を離れた頃、冷却室に残ったエミリアとアニアは「愛している」と言葉を交わし、2人は凍り付いていくのでした……。
クロード達は、船に乗って、島からの脱出に成功していました。
冷却システムの暴走を起こした島は、たちまち凍り付いていき、氷山のようになっていました。
ギョロとウルルンは「あの氷は永遠に溶けることはないだろう」と分析しました。
それを聞いたレナは、ギョロの炎やセリーヌさんの呪文でなんとかならないのか、と必死に尋ねました。
しかし、いかなる方法でも氷を溶かすことは出来ないだろう、と全員が悟っていました。
それに、もし溶かすことが出来たとしても、あの病状と傷では、2人が助かる道はなかっただろう、とボーマン。
レナは「エミリアさんには、幸せになってほしかった…」と涙を流し始めました。
そんなレナを、セリーヌは
「あの2人は幸せだと思う。
誰にも邪魔されることなく、永遠に2人で居られるのだから」
と慰めてあげました。
こうして、ラクールホープの修理に必要な部品を手に入れたクロード達。
彼らの旅は、終わりに近づいていたのでした―――。
おしまい。
キャストトーク
今回も初回盤に限り、声優さんたちによる「お疲れ様でした」なコーナーが収録されています。
今回のテーマは「あなたにとって幸せな時間」でした。
結城比呂さん→雨上がりにしずくが「ポタッ」と落ちるのを見た時
金月真美さん→夏に海の見える露天風呂に入った時
関智一さん→明日が休みの時
半場友恵さん→足裏マッサージ
松本保典さん→運動して汗をかいた時
うすいたかやすさん→ゲーセン
志村知幸さん→耳綿棒
小西克幸さん→いじってもらえた時
柚木涼香さん→1回でエアコンが付いた時
大体こんな感じの話をされています。
幸せな瞬間って、考えてみても意外と思いつかないものですね。
まとめ
今回もまた、どシリアスな話が展開されました。
ボーマン先生がおいしい役どころだったと思うので、個人的にはボーマンファンにオススメしたい作品です。
残るドラマCD第4巻・第5巻では、アニメでは描かれなかった、エナジーネーデ編のエピソードが語られています!
それでは次回もお楽しみに!