なくらの冒険の書。

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主に漫画・アニメ・ゲームについて語るブログです。

スターオーシャンセカンドストーリーRの体験版/試遊台をプレイした感想。【前編】

2023年9月15日にスターオーシャンセカンドストーリーR(以下SO2R)の体験版が配信されました。

また、2023年9月21日~2023年9月24日の東京ゲームショウ(以下TGS)にて、SO2Rの試遊台が遊ぶことができました。

 

私はどちらもプレイしましたので、今回の記事は

①以前書いた「SO2Rの気になる点まとめ」で既に判明したこと

②体験版の感想

③TGSの試遊台の感想

の3本立てでお送りします。よろしくお願いします。

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久しぶりにクロノトリガーをクリアした感想。

神ゲー

マジでこの一言だけで記事を終了してもいいと思っているくらい、説明不要の名作オブ名作です。
でも本当にこの一言で終わらせてしまったら、さすがに感想記事として問題があるので、もう少しだけ詳しく書いていきたいと思います。

ゲームの紹介は別の記事で過去に書きましたので、そちらを参照してください。
sonicx861.hatenablog.com


クリア時間は25時間くらい。
クリアレベルはクロノが51とかでした。

戦闘システムについて

クロノトリガーの特徴と言えば、やはりFFチックなアクティブタイムバトルに、各キャラ同士の必殺技を掛け合わせた「連携技」でしょうか。
連携技を放つために、他のキャラクターのバトルゲージが溜まるのを待ったりなど、FFのバトルに更に戦略性が増している感じです。

クロノトリガーの美しいドットで、キャラ同士が協力している様子が見られるところも、クロノトリガーの魅力なのかなー?と思います。

主人公1人だけでクリアも可能!

クロノトリガーには「強くてニューゲーム」というシステムが存在し、2周目からは自由なタイミングでラスボスに挑むことが可能です。
ストーリー序盤で主人公のクロノが単独で動くタイミングがあるのですが、そのタイミングでラスボスに挑むと、なんとクロノ1人で戦うことも可能です!

私も今回のプレイでクロノ単騎に挑戦してみましたが、結構ギリギリのバトルになりました。(3敗)
しかし、4度目にしてようやく勝つことが出来ました!腕に覚えのある方はぜひクロノ単騎に挑戦してみてください!

主人公・クロノについて

さて、ここからはキャラクターについての感想を少し書いていこうと思います。

まずは主人公のクロノ。ドラクエよろしく、一切喋らないタイプの主人公です。
と言いながらも、実はとあるエンディングで2つだけ台詞が用意されています。その台詞から、ツッコミもいけるタイプだということが分かりますね。

喋らない系の主人公の中では、クロノのキャラは結構分かりやすいほうなんじゃないかと思います。
たとえば、ルッカがたまに「世話ばっかりかけて」と言っていたり、ララが「元気すぎて皆さんを困らせていないか心配」と言っていることから、結構ムチャするタイプなのかな?ということが読み取れます。

ていうか、続編のクロノクロスでは結構喋ってたね。

マールとルッカについて

クロノトリガーでは、マールとルッカのWヒロイン(?)制となっています。
主人公のクロノは、最終的に一体どちらとエンディングを迎えたのか!?というのは、移植のPS版のエンディングムービーで明らかになります。クロノはマールとエンディングを迎えることとなりました。

私はこれについて、王道ボーイミーツガールだし、ってことで昔は特に何の違和感もなくそのまま受け入れていました。
しかし、今再プレイしてみると「何でルッカENDは無いの?」と疑問を抱くようになりました。


まずクロノとルッカの関係について、おさらいしておきましょう。
クロノとルッカは、同じ町で育った幼なじみです。それぞれの親のリアクションを見たところ、家族ぐるみの付き合いもありそうな雰囲気があります。ジナはルッカの名前をド忘れしていましたが
ちなみにルッカはクロノの2つ年上で、「近所の幼なじみのねーちゃん」という、この時点でポイントが高いです。(ポイントってなんだ

更に作中のルッカの活躍はというと、千年祭で突如現れたゲートから過去に飛ばされてしまった時や、王国裁判で死刑にされそうになった時など、何度もクロノのピンチを助けてくれています。
また、クロノたちの旅の必需品と言えるゲートホルダーを開発したのもルッカです。ルッカはクロノたちの冒険には欠かせない存在と言えるでしょう。

そんなルッカですが、基本的にはクロノを世話のかかる弟のように扱っています。
しかし、時折それ以上の想いを寄せているような描写があるのです。
・クロノが死亡した時に「私はアイツ(クロノ)を弟のように見ているんだから!勘違いしないでよね!」といった旨の発言をする。
・死の山のイベント(ルッカver.)
この2つが特に分かりやすいかと思います。

ルッカver,の死の山のイベントは、マールがパーティメンバーにおらず、ルッカが居る場合に見ることが出来ます。
優先順位的にマールのほうが上なので、マールがメンバーに居るとマールver.のイベントになってしまうんですね。
で、ルッカver.の場合はと言いますと、クロノが無事に生き返って余程安心したのか、思わずクロノのことを抱きしめてしまいます。
これにはクロノも驚いたようで、ルッカの話が頭に入っていないような様子でした。
普段はクロノをぐいぐい引っ張ってくれる、しっかり者のルッカがクロノに自分の気持ちをぶつけるシーンです。ルッカファンは必見です。


死の山以外にも、マールがメンバーに居ると専用の台詞になる場面が他にもあるので、やはり最初からマールがメインヒロインの位置づけなんだと思います。
しかし、前述のようにストーリーにおいてルッカの活躍がハンパないです。
「近所のちょっと年上のねーちゃん」というキャラ付けも手伝って、「ぶっちゃけマールよりルッカ派です」という方も多いのではないでしょうか?

たぶんクロノは、マールとの出会いが無かったらルッカと結婚していたんじゃないかなあ。
「クロノとルッカは結婚とかせず、ずっと幼なじみでいてほしい」というご意見もすごくよく分かるのですが、ルッカENDはあっても良かったんじゃないかな…という気がします。ダメですか?

まとめ

子どもの頃はマール派だったけれど、大きくなってから再プレイするとめちゃくちゃ良キャラだということに気付く。それがルッカ
今回は現代組の3人に焦点を当てた感想を書きましたが、その他の仲間キャラクターも魅力的なところがクロノトリガーの良いところですね。

また移植かリメイク版が出た時にでも、再プレイしたいです。
クロノトリガーはなんぼやっても良いですからね~。

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スターオーシャンセカンドストーリーRで気になる点まとめ。

昨夜のニンテンドーダイレクトで、とんでもない大発表がありました。

スターオーシャンセカンドストーリーR(以下SO2R)が、2023年11月2日に発売決定です!!!!

(プラットホームはPlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch。Steam版は11月3日発売)

開発はジェムドロップ、ディレクターは北尾雄一郎氏、音楽は桜庭統氏、キャラクターデザインは梶本ユキヒロ氏でした。
この記事はSO2をある程度知っていることを前提に書かれたものなので、閲覧にはご注意ください。

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久しぶりにドラクエ6をクリアした感想。

久しぶりにドラクエ6をプレイしようと、スマホ版を購入しました。
先日クリアして、裏ボスまで撃破しましたので、感想記事を書いていこうと思います。

クリア時間は32時間くらい。主人公のレベルは42とか。
裏ボス撃破までで44時間くらい。主人公のレベルは54とかでした。

ドラクエ6の大体のお話。

主人公は、山奥の村で妹と2人暮らしをしている、ごく普通の少年でした。
ある日、主人公は山を降りたところで、大地に大きく空いた穴を発見します。
ひょんなことから、その穴に落ちてしまった主人公。
落ちた先には、今まで居た場所と似ているようで、どこか違う景色が広がっていました。
そこは、もうひとつの世界だったのです…!

スマホ版の良い点、悪い点

今回プレイしたのはスマホ版だったので、スマホ版の良かった点と悪かった点を書いていきます。

良かった点

・出かけ先でも気軽にプレイできる(電車内とか)
・DS版の移植のため、仲間会話が充実している。
・テリーの初期レベルが上がっているのと、マスターしている職業が増えている(後述)

悪かった点

・町の中や一部ダンジョン内では中断セーブができない
・滑る床など、細かい操作が求められる箇所では操作がしづらい
・仲間に話しかけようとしたのに、間違えてモブに何度も話してしまってイライラする
・ベッドに寝ている人のグラフィックが、ベッドから足がはみ出ているのが気になる

こんな感じでした。

中断セーブについて、
「町の中に居るんだったら教会に行ってお祈りすればいいだけじゃん!」という考えから街中では出来ない仕様になっているのかもしれませんが、街中で進行するイベントに突入すると、すぐに教会に行けなくなってしまうので、ここは結構困りました。
また、中断セーブができない「一部ダンジョン」についてですが、スイッチを押すなどでダンジョンの構造が変わったりする所がその対象になっているようです。
6ではギミック付きのダンジョンがそこそこあるので、すぐにセーブできないことがちょくちょくあって困りました。

「いつでもどこでもゲームが出来る」がウリのスマホ版で、この仕様はちょっと不親切なように感じました。

ストーリーの感想

ドラクエ6は私の初ドラクエということもあり、ドラクエの中で1番好きな作品です。
「夢の世界が現実の世界とリンクしているのがおもしれー!」というのが主な理由だったのですが、大人になった今プレイするとこの設定に恐怖を覚えてしまいました。

恐怖を覚えた理由として、まず夢の世界の住人は「なんか前にもこんなことがあった気がするなあ…」みたいなフワフワした発言をしている人が大勢いるのですが、このフワフワ感が今見ると不気味に感じてしまいました。
夢の世界なんだから、言うことがフワフワしているのは当たり前のことなんですけど、それが大勢いるって…なんか…怖くない!?

極めつけに、主人公が最初に訪れるバザーの町シエーナ(リメイク版だとマルシェ)は、一人の老人の夢から生まれた町だったということが中盤あたりで判明します。
1人の夢で町が1つ出来上がるって…規模がデカすぎ!!!!
過去にふつうに話しかけていた町の人も、全部おじいさんの夢だったりして……って考えると、ちょっと怖くないですか????
(※おじいさんが創ったのは町だけで、そこの住人は他の人が見ている夢の可能性もあります)

子どもの頃はただ「スゲー!」と思っていた部分が、大人になった今だと恐怖を覚えるようになってしまっていました。
自分で自分の変化に驚いていますが、また10年後には違う印象を抱いているかもしれません。

各キャラの印象

スマホ版はDS版と同じく仲間会話が充実しているため、せっかくなので各キャラの感想を書いていこうと思います。

・主人公

ムドーとの戦いで、なんやかんやあって自分の心が2つに分かれてしまって、なんやかんやあって元の1人に戻ることが出来たけれど、完全には戻りきることが出来なかった悲しい人。
見落としがちですが、ドラクエ主人公の中で6も結構な不幸っぷりだと思います。

と、いうのも前述の通り元の体に戻ることが出来た主人公ですが、その合体した主人公は夢の世界の主人公をベースとした存在になっていて、現実の世界の記憶は曖昧になっちゃっていました。
つまり、主人公の本来の故郷はレイドック城なのですが、そちらの記憶が曖昧なため、やはり夢の世界のライフコッドが主人公にとっての故郷だということが分かります。
そのライフコッドは、エンディングで魔王を倒したことで消滅してしまいます。
主人公にとっての「本当の故郷」が消えてしまったわけですね。
そして主人公は、本当の故郷には二度と帰ることができず、曖昧な記憶の中、ずっと現実の世界に留まり続けることしかできないのでした…。
……ってこれ、主人公にとって結構ひどい話じゃないですか?

とは言っても、現実の世界でも再びターニアと兄妹のような関係になったりと、救いのある部分はあります。
あとは、エンディングで夢の世界が消えたことで、「夢の世界の主人公」の存在がだんだん小さくなっていって、本来の現実の世界の主人公の姿に近づいていった…とか?
自分の体を取り戻したあとのレイドック城のイベントで、ちょっとずつ現実の世界の記憶を取り戻していく描写がありましたしね。
最終的には全部思い出すことになるんでしょうか。

私の想像が入ってしまいましたが、この辺りは「ご想像にお任せします」ということでいいんでしょうか。

・ハッサン

見た目通りの脳筋
かと思ったら仲間会話を見ると、ムカつく言動のキャラが居ると「なんだコイツ…(静かな怒り)」みたいなリアクションをしていることが多くて意外でした。(すぐに手を出すとまではいかなくても、ウガーッて怒りかたをするタイプだと思ってました)

戦闘面では、体力も攻撃力も高い武闘家タイプで、最初から最後まで頼りになる相棒でした。
(会話の台詞見たさから、最終的にはテリーと交代させちゃいましたが…)

・ミレーユ

動物に話しかけると「ネコちゃんこんにちは!」といったように、めちゃくちゃ動物にあいさつをしてくれます。台詞を考えるのが大変だったんでしょうか?

大人になった今プレイすると、ミレーユの過去が壮絶だったということがよく分かります。
特にひどいと思ったのが、ガンディーノ兵士に
「今の王様のほうが良いって人が多いけど、俺は前の王様のほうが良かったよ。おこぼれがもらえたこともあったしな」みたいなことを言っていた人が居たことでした。
全年齢向けのゲームで、こんなこと言ってていいんですかね…。

・バーバラ

久しぶりに6をプレイして、「あれ?バーバラってこんなに弱かったっけ????」と思うことがしばしば。
私は漫画版リスペクトでバーバラの職業を「おどりこ」にしていたこともあって、ワンパンでやられることも多かったです。
ですが、そこは愛の力で意地でもバーバラを戦闘メンバーからは外しませんでした。
最終的にはスーパースターになって、かなりの活躍を見せてくれました。(主にハッスルダンスで)

仲間会話を見ると、SFC版のイメージより子どもっぽい発言が目立つような印象でした。
ドラゴンクエストライバルズで、バーバラのCVは三森すずこさんが担当していて「ちょっとイメージと違うなあ…」と思っていたのですが、DS版のバーバラだったら三森さんでも合っているような気がしてきました。

チャモロ

真面目な僧侶。
……と、思いきや、たまにしれっと毒を吐いたりするのでビックリします。(ターニアのことをいつまでも諦めないランドを見て「一体どこでくじけぬ心を手に入れたんでしょう?」という発言をするなど)
でもまあ、基本的に敬語口調の真面目な僧侶くんです。

漫画版ではチャモロはお調子者みたいなキャラになっていて、当時は「なんでこんなにも性格を変えてしまったんだ?」と思っていたんですが、たぶん分かりました。
こういう真面目系のキャラって、漫画にするとどうしても他のキャラに埋もれてしまいがちなんですね。
それで漫画版は、キャラを濃くするためにそんな感じのキャラになったんだと思います。

アモス

DS版の追加台詞の恩恵を1番受けている人。(たぶん)
彼を連れまわすと、結構面白い会話が聞けるらしいです。
私はアモスを戦闘メンバーに全然入れなかったので、特に印象には残っていないです。すみません。

・テリー

青い閃光(笑)
…と言いたいところですが、スマホ版のテリーは普通に初期レベルでも戦力になりました!
実はテリーは、スマホ版でさらに強化してもらっているんです!以下詳細。

SFC DS版 スマホ
レベル 23 28 33
職業 戦士★8 戦士★8 戦士★8
バトルマスター★1 武闘家★8 武闘家★8
バトルマスター★1 魔法使い★8
僧侶★8
バトルマスター★1

表にするとこんな感じです。
なんと初期レベルがSFC版から10も上昇しています。

SFC版→他の仲間と比べると、テリーのレベルが低すぎる。
DS版→SFCの時よりはレベルが上がったが、それでも周りの仲間より低い。
スマホ版→主人公と同じレベルで加入した。

私の印象だとこんな感じでした。テリーはついに仲間たちのレベルに追いつきました。
おまけに、DS版からさらに魔法使いと僧侶の職業もマスターしてくれました。

ストーリー的に、テリー加入の次に行くダンジョンは天馬の塔なのですが、いきなり戦闘メンバーに入れてもザラキなどの即死呪文を披露してくれたり、十分に第一線で活躍できるくらいの実力になっています。
スマホ版のテリーこそ、真の彼の実力だったのかもしれません。
欲を言えば漫画版リスペクトで、盗賊の職業もマスターしておいてもらいたかったです。

まとめ

操作のしづらさと、中断セーブが出来る場所が限られていることで、出かけ先でプレイするには多少の不親切感がありました。
しかし、基本的にいつでもどこでもドラクエ6ができるのは大変良かったです。
出勤中の電車内でもプレイできるのが特にありがたかったので、他の天空シリーズの4と5のスマホ版も購入しました。
そのうち4と5の感想記事も書けたらいいな、と思います。

play.google.com

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シェーラひめのぼうけんの紹介

今回は児童向けのファンタジー小説、『シェーラひめのぼうけん』の紹介です。
私が小学生の時に読んでいた小説なんですが、懐かしくなって読んでみたら大人になった今でもメチャクチャ面白かったので、読了した勢いで紹介記事を書いていきたいと思います。

著者は村山早紀氏。作品は全10巻です。
また、2019年には本作を上・下巻に分けた愛蔵版も登場しました。
愛蔵版には加筆された部分もあるようですが、今回私が読んだのは、オリジナルのフォア文庫版(図書館版)なので、加筆についての紹介は無いです。すみません。

大体のお話

主人公のシェーラは、砂漠にある王国「シェーラザード王国」のお姫様。
これまでシェーラは平穏に暮らしていましたが、ある日、悪の魔法使い「サウード」によって、王国の人々が石にされてしまいました。
王国の秘宝「魔神の指輪」の力によって、王国でたった2人生き残ったシェーラと、幼なじみのファリード。
彼らは石になった人々を助けるべく、王国を旅立ちます!
目指すは何でも望みを叶えるほど、強力な力を持った「魔法の杖」!!

バトルあり

冒険小説ということで、この作品にはもちろんバトルシーンが存在します。
主人公のシェーラ姫は怪力が自慢で、その腕力で大抵の輩はブッ飛ばしてしまえるほどの力を持っています。
幼なじみのファリードは魔法使いなので、魔法の力で敵と戦います。
最初の町で出会った泥棒少年のハイルは、素早いこととナイフの扱いが上手いことが自慢です。
こんな感じで、ドラゴンクエストの職業で言うと「戦士」「魔法使い」「盗賊」のようなメンバーで基本は進んでいくことになります。

また、シェーラは前述のとおり、「魔神の指輪」と呼ばれる強力な秘宝を持っています。
中には「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」という名前の魔神が眠っており、呼び出すとどんな状況でも大体なんとかしてくれるというチートアイテムが初期装備となっています。
そんなチート魔神が常にそばにいるのであれば、シェーラたちの冒険は安心して見ていられる…と思いきや、魔神を呼び出すのに必要な指輪を落っことしてしまったり、両手がふさがっていて呼び出すことが出来なかったり、なんらかの制限がかかって召喚できないことがしばしばあります。

「強力な魔神がいるから大丈夫」という安心感を出しておいて、それを使えない状況にして読者をハラハラさせる、というバランスになっているのかもしれませんね。

感動あり

シェーラ姫は行く先々でさまざまな出会いと別れを繰り返し、その中には感動的な場面もいくつも存在します。
私が特に印象に残っているのは、第7巻の「ガラスの子馬」です。
それまでの冒険で「悪の魔法使いのサウードって、実はそんなに悪い奴じゃないんじゃない?」と思われるシーンが何度か描かれているのですが、この7巻ではついにサウードの過去が語られます。

かつて天才魔法使いと呼ばれていたサウードが、なぜ悪の魔法使いになってしまったのか。
そのすべてがこの巻で明かされます。

ロマンスあり

さて、このシェーラひめのぼうけんを語る上で欠かせないのが、やはり主人公シェーラと幼なじみのファリードの関係でしょう。
ファリードはシェーラに惚れこんでいましたが、シェーラは王国のお姫様。
対して自分はシェーラの遊び相手として、一緒に育っただけという一般市民でした。身分違いの恋というやつですね。
シェーラはいつか、自分以外の誰かと結婚することだろう、という未来像にモヤモヤしつつも、ファリードはシェーラのそばに居られる今この時間に幸せを覚えていました。

シェーラのほうはというと、そんなファリードの気持ちには気づいておらず、ファリードのことを「1番大切なお友だち」としか見ていませんでした。友達以上、恋人未満といったところでしょうか。
ファリードは気弱な少年で、彼が落ち込んでいる時にはシェーラが慰めてあげる。そんな姉弟みたいな関係でした。

しかし、冒険を繰り広げていくうちに、2人の関係にも次第に変化が現れます。
極限状態の中、ついにファリードはシェーラに自分の想いを打ち明けるのです。
それに対するシェーラの答えは…

この続きはぜひ、ご自身の目で確認してください。

まとめ

作者の村山先生はこの作品を「30分の連続アニメのようなものにしよう」という考えからスタートされたそうです。
実際にこの本を読み終えると、1つのアニメを見終えたような満足感が得られます。
毎回気になるところで終わるのも、まさに30分アニメのような感覚です。

この作品は小学校高学年向けの作品ということですが、文字がそれなりに大きくて各巻のページ数も少なめなので、最近視力が落ちきて活字を読むのがツラくなってきた私でもサクサク読むことが出来ました。
挿絵も少女漫画チック?な可愛らしい絵柄で、どちらかと言えば女の子向けの作品かもしれませんが、冒険ものなので男性でも楽しく読めるのではないかな?と思います。

この作品には続編が存在し、「新・シェーラひめのぼうけん」というものもあります。
こちらは私は読んだことがないので、今から読むのが楽しみです!

SO1の4人旅まとめ

昨日スターオーシャン1(以下SO1)で初めて現代組4人(ラティ・イリア・ミリー・ロニキス)でクリアしましたので、自分用のメモとして記事に残しておきたいと思います。
ちなみにスーパーファミコンのオリジナル版です。

辿ったルート

SO1はおそらくシリーズで1番ストーリーの差分が多いので、まずは辿ったルートを書いておきます。

・シウスを仲間に誘わない
・ポートミスで海賊を倒す
・アシュレイの誘いを拒否
・フィアの脱獄をお手伝い
・パージ神殿を探索した後、フィア&ヨシュアと別れる

・マーヴェルを仲間に誘わない
・ティニークの誘いを拒否
・ペリシーを仲間にしない(※オカリナを拾い忘れたので失敗)
・シルヴァラント遺跡でエリス消滅

大体こんな感じのルートで行きました。
仲間にはしないものの、仲間キャラとは全員に会った感じです。
特記事項がない点については、過去ロークメンバーが居る時と特に変わりはなかったです。

見どころ

続いて今回の旅での見どころ(?)シーンについてです。

マーヴェルの加入が選択式になる

通常だとヨシュアが仲間にいる状態でないと仲間にならないマーヴェルですが、マーヴェルと初めて出会った時点で過去ロークのメンバーが仲間に居なかった場合、選択式で仲間にすることができます。
その時のラティの誘い文句がかわいいので必見。

逃亡生活をしていたはずのフィアが、いつの間にかアストラルに戻っている

パージ神殿でラティたちと別れた後、フィアはヨシュアと一緒に旅立っていきました。
フィアはシウスを、ヨシュアはエリスを探しに旅をするということだったので、お互いやることは一致していたわけですね。
そんなフィアさんですが、ラティたちが魔界に突入する頃には、しれっとアストラルに帰っていました。
一体別れた後に、なにがあったというのでしょうか。

エリスの消滅

ロニキスさんはマーヴェルから「私の本体を見付けても、決して触らないで」という忠告を受けていましたが、そのことを忘れていたのか、うっかりタッチしてしまい、エリス・そしてマーヴェルも消滅してしまいました。
スタッフさんが「そりゃあないぜ」と思ったのか、これはSFC版でしか見られない描写で、さすがにリメイク版では修正されています。

スッと消えるロニキス一行

アスモデウスを倒した後、過去ロークからスッと去るロニキス一行。
ラティがなんか「みんなとはお別れか…」と寂しがっていますが、一体「みんな」って誰のことなんでしょうか。
各国の王様たちとのお別れが、そんなに寂しかったのか…

提督「タイムゲートを使ってもいいぜ」

ジエ・リヴォースとの戦いのため、ロニキスにタイムゲートの使用許可を出す提督。
しかし今回は過去ロークメンバーが仲間に居ないため、特にタイムゲートを使われた描写はありませんでした。
提督は過去ロークに友だち100人居るとでも思っていたんでしょうか。

ジエを倒した台詞の後、すぐスタッフロールに

本来は過去ロークメンバーとのお別れが描かれる場面ですが、仲間が居なかったのですぐにスタッフロールに突入してしまいました。
さすがにちょっと唐突な感じでした。

まとめ

初めてSO1で4人旅をしてみましたが、思ったより通常プレイとは変化が見られませんでした。
変化がなさすぎて逆に「オイオイ、そこはどういうことだったんだよ」という場面もあったので(タイムゲート使用許可のくだりとか)、リメイク版ではどういう処理になっているのかが気になります。

そのうちリメイク版でも4人旅に挑戦してみたいと思います。

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幻想水滸伝Ⅰをクリアした感想。

幻想水滸伝といえば。
・なんか仲間が108人もいるらしい。
・ぶっちゃけそれしか知らない。
・ていうかコナミのゲームやったことあったっけ。

こんな感じだった私ですが、先日幻水1をクリアしましたので、感想を書いていこうと思います。
ネタバレ込みなので、未プレイの方はご注意ください。
ちなみにプレイステーション版です。

クリア時間、レベルとか

クリア時間は大体30時間くらい。
主人公のレベルは60でした。
最終的なメンバー数は107人止まりでした。これについては後述します。

ストーリーについて

良い意味でまったく展開が予想できませんでした。
まず主人公は、グレッグミンスターという帝国の町で育った少年なのですが、なんやかんやあってその帝国と戦うことになります。

主人公の父親は帝国の将軍なので、父親とも戦うことになってしまいます。
主人公が帝国から追われる身になった時、てっきりお父さんに何とかしてもらうお話になると思っていたので、私的にこの時点から既に意外でした。

そんな感じでお父さんと敵対することになってしまった主人公。
「たぶんお父さんとは終盤で戦うことになるんだろうなあ」と思っていたら、割と中盤で戦うことになったので、これまた意外でした。

あと幻水1ではストーリー序盤で親友のテッドを失ったり、そのあとも使用人でありながら実の家族のような付き合いをしていた、グレミオやパーンとも死に別れる場面があったりで、結構バンバン人が死にます。


1番ビックリだったのが、女性でありながら立派に解放軍のリーダーを務めていた、オデッサ様が死んでしまったことです。
彼女もストーリーの前半で亡くなってしまいます。

美人なおねいさんとのウハウハ冒険ストーリーが始まったのかと思った矢先にこれだったので、「そりゃあないぜ」と思いました。
しかも解放軍のリーダーが死んだことが世間に知れれば、解放軍の士気も下がるし色々良くないという理由で、オデッサ様自身に遺言で「私が死んだら、遺体は川に流してほしい」とお願いされてしまいます。そりゃあないぜ。

最近涙腺がゆるいので、主人公の大切な人が亡くなるイベントがあるたびにガチへこみしてました。

キャラクターについて

幻水には108人も仲間キャラクターが居ますが、「果たして全員の名前を覚えられるのだろうか?」という疑問が私にはありました。
で、実際クリアしてみてなんですが、たぶん半分くらいしか覚えられていないです。
さすがに108人全員にスポットライトが当たるわけではないので、メインキャラクター+αという形で、半分くらいしか覚えられなかったかなあ、という感じです。

ただ、これは私の記憶力が悪いだけで、本編にガッツリ絡んでくるキャラクターじゃなくても魅力的なキャラクターが多いので、気合いを入れれば108人全員の名前を覚えることは十分に可能だと思います。
オッサンが多いですが、可愛い女の子も多いので、これはかなり嬉しかったですね。

前述のオデッサ様も、同じパーティで戦うのはほんの数時間の間だけなのですが、台詞が妙に可愛かったので私は一瞬で落ちました。
それだけに彼女との突然の別れには、まったく脳が追いつきませんでした。そりゃあないぜ…

キャラクターの再登場が遅い

ストーリーで気になったのが、序盤で登場したキャラクターの再登場が遅いということです。

たとえば主人公の最初の冒険で、ちょっとだけお世話になった竜騎士のフッチ。
彼が再登場するのは、ストーリーのかなり後半のほうです。
彼は再登場するなり、「久しぶりだなあ、覚えてないか?」みたいなことを言ってきますが、当時のキッズは彼のことを再登場までちゃんと覚えていたのでしょうか。謎です。

それから、帝国五将軍の1人であるソニアさん。
美人のおねいさんなので、私は一体いつ彼女と再会することになるのかな、とずっとワクワクしていたのですが、彼女と戦うことになるのもかなり終盤です。
そのあと彼女は仲間になりますが、加入がかなり遅いので、戦闘に出してあげられる機会が少なかったです。そりゃあないぜ。

しかもソニアさんはクレオさん曰く、「主人公の母親になるかもしれなかった人」らしいです。
ここで父さんに対するイメージが、まるっきり変わってしまいました。
私も彼女のことを狙っていたのでこれにはかなりショックを受けました。

主人公の親友テッドも、過去の世界で再登場をすることになるのですが、これもまあまあストーリーの後半です。

「けっこう前に登場したキャラクターだけど、みんなちゃんと覚えてるっしょ!」という脚本の人の強気が見えます。
実際のところ、再登場するまで全員ちゃんと覚えていたので、このあたりからも幻水のキャラクターの濃さが伺えますね。
幻水のキャラクターじゃなかったら、きっと「誰だっけ…?」という状態になっていたと思います。

小ネタが充実している

本編には関係がありませんが、幻水1は仲間以外にも収集要素がいろいろとありました。
壁画の完成、効果音の変更、ふるい本集め、窓枠の変更などがあります。

あと本編には関係ないことと言えば、ミニゲームの「チンチロリン」でしょうか。
サイコロを3つ振って、相手の目より大きい目を出した方が勝ち、という簡単なルールなんですが、私はこれにドハマりしました。
このミニゲームで、所持金をカンストさせることも何度かありました。
やりすぎて逆に文無しになったことも何度かありましたが

108人集めると特殊エンディングになる?

最終的なメンバー数ですが、前述の通り私は107人までしか集めることが出来ませんでした。
ちなみに集められなかった仲間というのが、オデッサ様とマッシュの叔父、レオン・シルバーバーグです。
レオンはどうやら、シャサラザード突入前には仲間にしておく必要があるそうです。
その期間を過ぎると、仲間に加入させるためのイベントが進まなくなってしまうので、これから幻水1をプレイする予定のある方はご注意ください。

108人全員を集めると、グッドエンディングというものが発生するようです。
幻想水滸伝1・2にはコンバートシステム(引継ぎ要素)が採用されているらしく、グッドエンディングを迎えたかどうかでⅡへの引継ぎ内容も変わるみたいです。
そんなわけで、Ⅱをプレイする前にⅠで108人達成のリベンジを果たしておこうと思います。

気になった点

幻水1はPS1初期のころに出たゲームなこともあって、さすがにちょっと今ではダルいと感じる部分がありました。
それが以下2点です。
・仲間を連れていくのと外すコマンドが別々になっている。
・メンバーを入れ替えるたびに装備を付け直す必要がある。
この2点はさすがにやっててダルかったです。

1点目については、初代ポケットモンスターを思い浮かべていただくと分かりやすいと思います。
初代ポケモンは、連れていくのと預けるのを同時にできなかったので、いったんポケモンを預けて枠を空けてから「連れていく」コマンドを選ぶ必要があったんですね。
幻水1もまさにそんな感じでした。

まあ、幻水1は1995年、初代ポケモンは1996年発売なので、幻水1のほうが前なんですよね。
時代を思うと、ここはしょうがないのかなあ、という感じがします。
さすがにリマスターでは、なんとかしておいてほしいですね。

まとめ

プレイするまでガチで1ミリも知らなかった幻想水滸伝ですが、本当に面白くてビックリしました。
「名作」とは聞いていましたが、正直「どうせ思い出補正っしょ」と思っていました。
実際遊んでみたところ、今プレイしても十二分に面白い作品だと思いました。

1が面白かったので、ぜひとも2もプレイしたいと思います。
2はどうやら1の数年後のお話みたいです。
2023年発売予定のⅠ&Ⅱリマスターも楽しみですね。

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