なくらの冒険の書。

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主に漫画・アニメ・ゲームについて語るブログです。

マーメイドメロディーぴちぴちピッチを見た感想。

みなさんは「ぴちぴちピッチ」という漫画をご存知でしょうか?

2002年から2005年にかけて「なかよし」で連載されていた作品です。

今回はこれをアニメ化した作品、

マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」(以下ぴっち)についての感想を書いていきたいと思います。

 

ぴっちには全52話の1期と、全39話の2期があります。

2003年4月~2004年12月まで土曜の朝8時に放送されていました。

 

 

このアニメ、正直結構ひどいです。

しかし、私は原作も昔結構読んでたので

好きか嫌いかで言えばかなり好きなアニメです。

ここからは具体的にどこが酷いのか、だとか、もう少しツッコんだ内容について語っていきたいと思います。

 

ぴちぴちピッチとは?

フワっとした大体のストーリー紹介です。

 

主人公・七海るちあはマーメイドの国のプリンセス。

しかし、るちあは海の平和を守るために必要な、大事な真珠を失くしてしまっていました。

最近様子がおかしくなった海の平和を守るには、るちあの真珠がどうしても必要です。

そのため、るちあは人間の姿に変身し、人間界に真珠を探しに来たのでした。

 

るちあが真珠を失くしてしまったのは、幼いころに出会った人間の少年・海斗に、真珠を預けていたからでした。

なんやかんやあって海斗に真珠を返してもらって、あとは他の6人の仲間を集めて、海の平和を守っちゃおう!

というのが大体のお話です。

 

また、海斗のほうはと言いますと、るちあと気持ちは同じで、お互いに初恋の相手だったりします。

しかし、るちあが幼い頃に出会ったマーメイドだということに気付いておりません。

 

そこは人魚姫よろしく、るちあが海斗にそのことを告げると、彼女は泡になって消えてしまいます。

なので、なんとか海斗自身に自分が初恋のマーメイドであることを気付いてもらって、恋愛も成就させちゃおう!

という恋愛パートもあります。

ていうか、海の平和よりこっちのほうがメインかもしれない。

 

 

敵は歌で倒す

さて、海の平和を守る、というだけあって、この作品には敵とのバトルが存在します。

そのバトル方法はというと、歌で倒します。

この時点で結構意味が分からないのですが、ここは原作通りなので「そういうもんなんだ」として見ていきましょう。

歌で解決するんだったら、平和でいいよね!

 

歌で倒すというからには、当然主人公たちのライブパートがあります。

ここで歌われる歌なのですが、すごく良い曲です。

歌がメインのアニメだけあって、作中で歌われる曲は結構あって、そのどれもが良い曲なんです。

曲は良いんです。曲は。

 

問題は歌い手

特に主人公のるちあ役の人は当時声優としても素人で、初期はかなり演技が下手でした。

歌のほうも、設定上ではマーメイドプリンセスということもあり、かなりの歌い手のようですが、実際のライブパートはめちゃくちゃ上手いというわけでもなく…

 

ところがるちあの歌声は全然カワイイほうで、

(少なくとも私は下手とまでは思っていない)

物語の中盤から参戦する紫真珠のマーメイド・かれんの歌声は、それはもうすさまじいです。

是非ご自身でお確かめください。

 

しかも後半から敵サイドも歌で攻撃するようになるのですが、敵の方が断然上手いというオマケ付き。

マーメイドプリンセスって一体…

 

 

使い回しが多い

ぴちぴちピッチはバンクの使い回しが多い」という話は聞いたことがあるでしょうか。

魔法少女もので変身シーンを使いまわすのって普通じゃない?」

とお思いの方、ちょっと待ってください。ぴっちはそんなもんじゃありません。

 

まず海斗の趣味のサーフィン。これは大体使い回しです。

ライブシーン。もちろん使い回しです。

OPだって本編中の映像を少々拝借しちゃったりしてます。

水妖の1人・マリアの初登場シーンをたっぷり使いまわされた日には、間違えて以前見た回をもう1度見てしまったのかと疑うレベルでした。

 

使いまわされまくっているライブシーンも、ちょっと横にステップしてみたり、なんとなく腕を振り上げてみたり…。

凝ったダンスを披露してくれるわけでもありません。

近頃のアイドルアニメのようなものを期待して見た人が、肩すかしを食らうのはまず間違いないです。

 

しかもこの使い回し芸、なんと最終回でもやってしまいます。

最終回については、次の項でもう少し詳しく触れたいと思います。

 

脚本がひどい

これについては説明が難しいので、是非ご自身の目で確認していただきたいのですが、脚本がとにかくひどいです。

特にひどいと思うのがライブ。

ライブで使われる曲がCメロまで使われたり、ほぼフルで流れたり、回によって様々なのですが、

明らかに使い回しライブで尺を調整しています。

こんなことがあっていいのでしょうか。

 

この脚本のひどさ、なんと最終回で大爆発します。

るちあたちはマーメイドプリンセス。

人間の男と恋をするだなんて、許されるはずがありません。

いずれ海に帰らなければならないし、別れの時はいつか必ずやって来るのです…

 

という真面目な話をしていたかと思ったら、今までの戦いで消滅したはずの敵まで交えた、喜劇に切り替わります。

スタッフは一体なにがしたいのでしょうか?

終わり良ければ総て良し!といったように、最後は敵さんも交えた大合唱でゴリ押します。

ヤケクソにもほどがあります。

ここまでひどい最終回はなかなか無いと思います。

 

 

海斗の記憶喪失の期間が長い

これに関しては完全に個人的な感想なんですが、海斗の記憶喪失の期間が長すぎます。

1期の最後で無事主人公・るちあと結ばれた海斗くんですが、2期ではなんと記憶喪失になってしまいます。

 

2期の第1話で行方不明になり、帰って来たと思ったら

るちあ達マーメイドに関する記憶のみ喪失。

加えてカワイイ女の子をお持ち帰りしてきて、

るちあの前で彼女とのイチャイチャを見せつけ(アニメだとより明白)

更に長年るちあの真珠を入れていた、海斗が大事にしていたネックレスを、その彼女にプレゼントしてしまいます。

しかもるちあは、その瞬間を目撃してしまうのでした。(ここはアニメのみ)

 

 

ここまでは原作通りなのですが、海斗が記憶を取り戻すタイミングが、原作よりかなり遅いです。

原作だと5巻の最初らへんで記憶を失い、5巻の最後のほうで記憶を取り戻す、といったように結構スピーディーでした。

 

ところが、アニメでは1話で行方不明に。

6話で帰還&記憶喪失が発覚。

そして32話で記憶を取り戻します。

あの、このアニメ全39話なんですけど?

 

記憶を取り戻した後はそのまま最終決戦にもつれ込むので、るちあとのイチャイチャタイムはほんのちょっとしかありませんでした。

ちなみに記憶を取り戻すまでは、お持ち帰りしてきた少女・みかるとずっとイチャイチャしてて、見ていてイライラします。

海るちのイチャイチャを見に来た私は一体どうすればよいのでしょうか?(知らんがな

 

女の子がかわいい!

今までこのアニメのひどいところばかりを紹介していたので、今度は良いところを紹介したいと思います。

見出しにもあるように、このアニメはかわいい女の子がたくさん登場します!

るちあを始めたマーメイドプリンセスはもちろん、敵陣にもかわいい子がいます!

 

しかもこの作品では「マーメイドは13歳で成人」という設定があるからか、

主人公勢は全員巨乳です。(ここ重要)

そもそも「ぴちぴちピッチ」というタイトルは、

お魚のぴちぴち、イキがいいぴちぴち、それから音楽のピッチを合わせたものらしいです。(単行本談)

もれなく全員巨乳なら安心ですね。(なにが?

 

 

恋愛要素も盛りだくさん!

この作品では主人公のるちあと海斗を始め、何組かのカップルが登場します。

そのカップルがどれもかわいいんです!

 

まず2番目の仲間の波音。

彼女は年上の大人びた男性が好みのタイプで、第1期では担任である「海月先生」に夢中でした。

しかし、海月先生には既に意中の恋人がおり、失恋してしまいます。

 

そして第2期では、波音のことが大好きな年下の男の子・渚が現れ、波音は最初は「子どもには興味ない」と言って軽くあしらっていました。

しかし、渚のまっすぐな想いにだんだんと惹かれていき、最終的には恋人同士になります。

年上がタイプだった波音が、最後には年下の彼と結ばれるのって、なんというか、エモいと思います(語彙力)

 

 

次に3番目の仲間のリナ。

彼女はクールな性格で、恋愛には全く興味がないといったタイプでしたが、ある日メガネ美形青年の浜崎と出会い、だんだん彼のことが気になるようになりました。

この浜崎、原作とは設定が結構違っていて、ボクシングをやっていたり、財閥の御曹司だったりと、アニメだとなぜか設定が盛られています。本当になぜ。

 

まあとにかく、「恋愛には興味がない」と今までに何度も言っていたリナが、浜崎のひと言ひと言に振り回される様は非常にかわいいです。

ぜひチェックしていただきたいです。

 

 

最後に紹介するのはヒッポとユーリ。

ぴっちを語る上では欠かせないカップルだと思います。(主観)

ヒッポはるちあ達マーメイドプリンセスを守る、使命を持ったペンギンです。

しかし、本当の姿は人間に近かったりします。

しかもかなりの美少年。

 

そのヒッポがある日、敵である水妖のユーリに出会い、恋に落ちてしまいます。

ユーリのほうも、ヒッポがマーメイドプリンセスのお付きの者とは知らず、お互いに恋をしてしまうのでした。

 

いろいろあってお互いが敵同士であることに気付いてからも、2人は気持ちを抑えることができず、こっそり会ってみたり、駆け落ちを試みたり…

種族間の違いだけでなく、本来は敵対するべき立場に苦しんだりと、ぴっちの中では1番壁が大きいカップルなのではないでしょうか。

見た目は幼い感じなのに、彼らが1番苦しい恋をしている気がします。

 

 

とりあえず3組ざっくり紹介してみましたが、気になるカップルはいたでしょうか?

ぴっちにはこれ以外にもカップルが登場するので、よかったら原作orアニメを見てください!

 

良い話もある

先ほど「脚本がひどい」と書いたぴっちですが、中には良い話もあります。

原作がベースになった回は良い話が多いですし、

第1期最終回の、共に海に沈んでいくガイト&沙羅なんかには、感動した方も多いのではないかと思います。

 

それからぴっちの感動回で外せないのは、やはりブラックビューティーシスターズの美しい姉妹愛を描いた回でしょう。

第2期の27話と33話にてそれが描かれています。

ある日ひょんなことから姉・シェシェとケンカしてしまった妹のミミ。

ミミが1人で行動をしていると、人間姿のるちあ達と出会いました。

そして、ミミは彼女らがマーメイドとは知らないまま、友だちになるのでした。

 

なんやかんやで姉と仲直りし、それから何日か経って。

シスターズはついに、マーメイドプリンセスをあと一歩のところまで追い詰めます。

その時、るちあ達が人間の姿に変化しました。

そこでミミは、初めて出来た友だちが、敵であるマーメイドプリンセスだったということを知ります。

姉とケンカしたときに、よくしてくれたるちあ達。

ミミは姉に「私、あの子たちとは戦えない」と告げ……

 

アニメオリジナルですがこの2回はふつうに評価が高い回なので、原作しか知らない人にも、この回だけでも見ていただきたいです。

 

 

まとめ

いろいろと感想を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

アニメ版はちょっと残念な箇所も多いため、なかなか人にはオススメできないところもあります。

ですが、結構クセになるので、合う人には合うと思います!

興味のある方は是非挑戦してみてください。

良い曲が多いんで!ほんと!!

 

原作は朝アニメでは描けなかった、えちえちエッチなシーンもあるので、

原作のほうもよろしくお願いします!!