なくらの冒険の書。

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主に漫画・アニメ・ゲームについて語るブログです。

スターオーシャンEXの紹介

今回はSO2のアニメ版、スターオーシャンEXの紹介です。

2001年に全26話で放送されていました。

 

漫画版SO2のアニメ

基本的に、東まゆみ先生作の漫画版がベースになっています。

と、いっても、ベースになっているのはキャラクターの衣装や性格とかで、話の内容は結構違っていたりします。

 

例えば第1話では、ミロキニアに向けて潜行中~時空転送までをAパート。

エクスペル到着~レナとの出会いまでをBパートとし、2人の出会いにかなり贅沢に尺を取っています。

ゲームでは10分もあれば終わるようなところなんですけどね。

 

この作品では、クロードの父親へのコンプレックスがかなり丁寧に描かれており、それが第1話でも表れています。

父の言葉。そして「ケニー」の名の重みに思い悩むクロードが、ところどころに描写されています。

 

そして一番注目すべきポイントは、ゲームではエルリアタワーでカルナスに強制転送されるシーン。

ここもゲームと大きく異なり、EXのクロードは強制転送されず、エクスペルにてロニキスと通信機で語り合うことになります。

これまでの冒険の中で「クロードを故郷に帰してやりたい」

と思うようになったレナは、通信機でロニキスと話すクロードを見て、

「あとは自分たちでやれるから、クロードは帰って」と言い、同じ場に居たセリーヌとアシュトンもそれに賛同します。

 

レナたちの声はロニキスにも届いており、今のクロードには仲間が居ることを知りました。

そしてクロードは、エクスペルに残る意志を告げ、通信機を切断。

息子の成長を目の当たりにしたことで、ロニキスを乗せたカルナスは、エクスペルから離れていきました。

 

…と、いったように、ゲームや漫画版とは異なり、アニメだとクロードとロニキスは分かり合った上で別れを成立させているんですね。

原作のように、通信機だけ帰って来たといった切ない別れも良いですが、私はアニメ版の別れ方も好きです。

エクスペルから離れているから、たぶんこれだとロニキス生存ルートだし。

興味のある方には見ていただきたいシーンのひとつです。

 

 

空★破★斬

さて、このアニメを語る上で欠かせないのが、この「空破斬」です。

ゲームではクロードが最初に覚える必殺技で、大した威力もない技なのですが、

このアニメでは超★必殺技扱いで、謎ポーズと一緒に頻繁に繰り出されます。

そんなこんなでネタにされがちな空★破★斬ですが、ここでは真面目に紹介したいと思います。

 

 

クロードがこの技を習得するのは第5話。

マーズ村でディアスと出会ってからです。

レナのことで決闘まで発展した二人。

そこでディアスがクロードに放った技が、この空破斬です。

 

なんやかんやあってマーズ村事件が発生し、山賊のボスと対峙したクロード。

決め手に欠けるクロードは、先ほどのディアスの技を思い出します。

アレを自分にも使うことができれば、と見よう見まねで空破斬を放ち、山賊のボスを打ち倒すことに成功しました。

その様子を見ていたディアスは

「お前のは空破斬を真似ただけにすぎない」と言いながらも、クロードのことを少しだけ認めてくれるのでした。

 

 

以上が第5話の内容です。

アニメのクロードの空破斬は、ディアスのを真似たものだったんですね。

ゲームではふつうに2人がそれぞれレベルで習得する技なのですが、

「全く別の星出身なのに、なんで同じ技が使えるんだよ!?」

というツッコミを解消する、良い設定だと私は思います。

ゲームでもディアスとクロードでは、空破斬の性能が全然違うし。

(他のナンバリングでも、全く別の星出身の人が同じ技を使ってますよ!?

というツッコミは、ここでは無しでお願いします)

 

 

エル大陸編について

上でもロニキスとクロードの和解についてを書きましたが、アニメだとエル大陸での流れが結構違います。

エル大陸編にあたるのは20話~26話で、なんとエル大陸で7話分も消費しています。

いや、あそこって7話もやるほど内容無かっただろ!?

 

ゲームだとクロード&レオンは、ほかの仲間たちとは違う海岸に流れ着いたものの、結構すぐに仲間たちと合流することに成功します。

が、アニメでは第20話丸一話分を二人旅で消費します。

「もっとクロードとレオンだけの旅がしたかった!」という方は必見。

 

レオンの性格は結構ゲームとも漫画版とも異なっていて、メンバー全員を呼び捨てにしたり、更に生意気にも磨きがかかっています。

がしかし、この20話でクロードと一緒に旅をしてクロードに懐きます。

かわいい。ヒロインかな?

私はアニメのレオンも、これはこれでアリだと思います。

 

また、クロードは周囲に認められたい一心で行動するレオンに、自分と重ねるような描写もあったりして、ここでもクロードのコンプレックスが発動しています。

このアニメは、本当にクロードのコンプレックスの描写が丁寧だと思います。

 

 

まとめ

黒歴史」と言われがちな本作ですが、私にとってのSOとの出会いの作品でもあるので、控え目に言ってかなり好きです。

 

リアルタイムで見ていたあなたも、久しぶりに視聴してみてはいかがでしょうか?

当時とは違った発見があるかもしれませんよ!

トライア様、どうかこの作品のBD-BOX化をお願いします!

 

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